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Nornis 戌亥とこ・町田ちま ✕ 『監禁区域レベルX』原作者・マンガプロデューサーに聞くオリジナルタイアップ楽曲『Ray of Hope』制作秘話

こんにちは!taskey STUDIOです。

この度、taskey STUDIO制作のマンガ「監禁区域レベルX」がANYCOLOR株式会社のにじさんじ所属VTuberユニット「Nornis(ノルニス)」とタイアップさせていただくことになり、オリジナルタイアップ楽曲の制作を発表しました!

▼タイアップの詳細はこちら

今回は、「監禁区域レベルX」の原作者・マンガ版のプロデューサー、Nornisのお2人をお招きし、タイアップに関してのお話を聞いていきたいと思います!

<インタビュイー>
Nornis 戌亥とこ(https://twitter.com/inui_toko)
Nornis 町田ちま(https://twitter.com/chima_machita23)
taskey 『監禁区域レベルX』原作者 大石ロミー
taskey 縦カラーマンガ版『監禁区域レベルX』プロデューサー 荒井良太


1. 相思相愛のタイアップ!?

──今回のタイアップは『監禁区域レベルX』制作会社であるtaskeyからのオファーだったとのことでしたが、経緯を伺えますか?

大石:もともと小説だった「監禁区域レベルX」をスマホで読める縦カラーマンガとして日本で公開し、さらに今後は世界中に公開していきたいと考えています。また、音楽とマンガが合わさることで「監禁区域レベルX」の世界観をより楽しんでいただけるとも思います。
その上で、作品のコンセプトに合いこれから世界で活躍するアーティストさんとご一緒したいと思っていたところNornisを「Abyssal Zone」で知りました。そこから楽曲をいくつか聴かせていただき、作品の世界観ともピッタリなアーティストさんだと思い、オファーさせていただきました。

──マンガとのタイアップと聞いて、率直にどういった感想を抱きましたか?

戌亥:マンガとのタイアップがNornisにとっては初めてになるのと、もともと『監禁区域レベルX』は小説版を知っていたので嬉しかったです。知っている作品に貢献できる貴重な機会だと思いました。実はホラーもグロテスクも大好きなので、マンガもすぐに読んでしまいました!

町田:縦カラーマンガは普段から読んでいるので、こういった形でタイアップできるのは嬉しかったです。初めて『監禁区域レベルX』という作品名だけ聞いたときは「どんな作品なんだろう?」とドキドキしながらマンガを読み進めていきました。読みながら、これからこの作品のテーマを歌うんだと思うと、すごくワクワクしました

2.「監禁区域レベルX」はホラーだけど感動も男気も感じられる作品

──『監禁区域レベルX』は2018年にチャットノベル版が公開、その後に書籍のマンガ発売、シリーズ展開を経て2022年に縦カラーマンガ版を公開し、たくさんの方に楽しまれていることについて、どう感じますか?

大石:もともとは短編小説として書いた作品でしたが、YouTuberのキヨ。さんに実況していただいたのがきっかけで爆発的に広まり、続編を求められる声が増え、書籍のマンガ発売などを経て、最近ではスマホで読む縦カラーマンガ版を公開できたのは嬉しいですね。小説から始まっていますが、特に小説という形式にこだわってはいないので、今後はアニメ化もできればいいなと考えています。

──縦カラーマンガ版『監禁区域レベルX』ならではの、楽しめるポイントやこだわりを教えてください。

荒井:キャラクターデザインは楽しんでいただけるポイントです。様々なクリーチャーが出てくるのですが、動物の体のパーツを分解して、特徴になるパーツを増やしたり大きくしたりしてホラー的な表現になるよう考えました。また、カラーの豊かさを失わずにホラーとしての体験を追求しました。例えば背景にカビっぽい感じやジメジメした感じの加工を入れ、色彩が豊かな中でも不穏さを出すようにしております。
ストーリーとしても、小説版とは違ったオリジナルストーリーなので、すでに小説版を知っている方でも新たな展開を楽しんでいただけます。

──Nornisのお2人は、収録前に縦カラーマンガ版『監禁区域レベルX』を読まれたとのことですが、読んだ感想を聞かせてください。

戌亥:読んでみて、ロバ推しになりました!笑 最初は、動物の姿から変わっていくといった怖かったりグロテスクだったりするシーンもあるのですが、読み進めていくとその姿でもかわいいと思えるほどになりました。なんといってもロバの男気。暴走しそうになったキャラクターを止める姿は「かっけー!」と思いました。みんなを抱えている姿は感動的でした。ホラーだけど、みんなで苦難を共にしたときの絆が生まれているのがいいですよね。ただ、苦難を乗り越えて最後…の切なさも感じられたり。
ハーメルンが出てくる場面で、たくさんの子供が密集しているシーンが一番怖かったです。

荒井:まず、こうやって直接作品の感想を聞けてすごく嬉しいです!子供の密集しているシーンですが、制作初期には可愛らしいデザインがあがってきたのですが、ジャパニーズホラー的な怖さを出すため色合いや黒目がちな部分はこだわりました。

町田:レベル4の話が好きで、主人公の涼花ちゃんが「息を止めないとクリアできない」という攻略のヒントを得られないまま、難度も死んでしまうけど諦めず挑んでいく精神力に憧れました。最終的に、修平と協力してエレベーターの中で…のシーンが印象的でした。

戌亥:話を読み進めていく度に、全く新しいものと対峙しないといけなかったり、涼花たちが何度も死を経験するので怖かったりするのですが、その中でもちょっぴりコミカルなシーンもあるので、この状況でその精神力ってすごいな…と思いました。アプリ「peep(ピープ)」で読むと、各話の最後に一言コメントが付いているので、そのコメントを読んでから読み返すと新たな発見もあってさらに楽しめました。語りだすと止まらないマンガです!

──普段からマンガは読まれますか?読む場合、どのようなマンガのジャンルがお好きか伺いたいです。

戌亥:割と幅広いジャンルを読むので、日常系も読んだりするのですが、何と言っても寝る前に真っ暗にした部屋でホラーやグロテスクなマンガを読む時間が好きです。なので、タイアップのお話をいただいた時は、ドキドキで嬉しかったです!

町田:町田も色々なジャンルを読むのですが、その中でも好きなジャンルが恋愛系の少女マンガと、ホラーなんです。どちらのジャンルも違ったドキドキ感で、非日常感を味わいたいなと思ってます。「監禁区域レベルX」のように希望に向かって進んでいくホラーも好きだし、鬱展開のただただ暗いホラーも好きです。

3.収録が始まる前から「この曲は暴れるぞ」と思っていた

──『Ray of Hope』は、ループして繰り返す不安や絶望の中から光に手をのばす強さを描いた曲ですが、最初にこの曲を聴いた時の印象はどうでしたか。
町田:はじめにタイトル『Ray of Hope』の意味を調べて「希望の光」ということを知ったのですが、曲を聴いてみるとイントロの囁き「Don’t Breathe」からはじまりAメロを一通り聴き終わっても暗めの感じで希望が感じられなかったので、どうなっていくんだろう…?と思いました。聴いていくと、サビの力強さとラストのサビに向けての盛り上がりもすごくて興奮したのを覚えています。

戌亥:前半は絶望や不安が大きくて、そこから徐々に抗って光を求めていくところが、主人公の涼花ちゃんに重なって「なるほど」となりました!これから楽曲とマンガを知る方は、楽曲もマンガもどっちも知ってほしいなと思います。

──Nornisが歌う『Ray of Hope』を聴いた時の印象はどうでしたか。

荒井:まず曲作りのところで「絶望からもがいて希望に手を伸を伸ばそうとする」感じが欲しいと楽曲リクエストさせていただいたのですが、それをプロデューサーのPowerlessさんが見事に表現してくださいました。お2人の歌声も素敵で、特に終盤の壮大に歌声が絡み合うところはまさに闇に隠れた「Ray of Hope(希望の光)」に手を伸ばす様が思い浮かび、立ち上がりたくなるような高揚感に包まれました。

大石:音楽からインスピレーションを受けて作品づくりをすることも多いのですが、すでにヘビロテの曲になっているので、早くデジタル配信しないかなと楽しみにしています。初めて聴いた時は、劇場版アニメの主題歌かと思うくらいクオリティが高く、Nornisのお2人の歌も本当に素敵だなと感じました。週末の報告会で社員みんなに聴いてもらったのですが、本当にみんな大興奮していました。歌詞も歌声も作品にマッチしていて、作品の舞台となったマンションでも流れていそうなイメージもあります。

──この曲の好きなパートや、歌うにあたって難しかった部分があれば教えてください。

戌亥:Dメロの掛け合いが好きです。収録が始まる時に「この曲は暴れるぞ」と思い、収録スタジオでエンジニアの方のエリアとつながる窓があるのですが、そこから見えないようカーテンで隠してもらいました。笑 暴れるというのは、思わず拳を握るような感じです。
楽曲の1番のAメロ・Bメロは暗さやダークな感じ、2番になると1番のサビを経ているのでちょっと芯が強くなり、ガッツリ変わるわけではないのですが、ちょっとずつ変わっていくという変化が難しくて、でも楽しかったです。
歌詞のここは涼花かな?ここは修平なのかな?と想像しながら、マンガとリンクさせながら歌っていました。

町田:Dメロも好きなのですが、イントロの囁き「Don’t Breathe」が好きです。「これ、レベル4だ!」とマンガを読んでた時を思い出して歌っていました。
Dメロからのラストサビへの盛り上がりは、気持ちがかなりこもってしまって、暴れながら歌っていました。笑 歌詞だけでなく、作品の背景やキャラクターの気持ちが重なって、その感情を全部出すぞ!となると、思わず暴れてしまいました。笑

──縦カラーマンガは海外でも人気ですが、おそらく「世界初の、VTuberが歌う縦カラーマンガのオリジナルタイアップ楽曲」となりますが、今回のタイアップを通しての感想や期待を聞かせてください。

荒井:VTuberも縦カラーマンガも、世界に向けた可能性を持ったものであると思っているため、その2つが交わることでより多くの方に楽曲もマンガも届いて欲しいなと思っています。

大石:このタイアップは、お2人の歌声と「監禁区域レベルX」が世界中に届くというのが、自分の中では胸が高鳴るポイント。VTuberも縦カラーマンガも、これまで日本がつくっていたアニメやマンガというカルチャーからできた新しい文化であると思います。これからこの新しいタイアップが世界の方に届くのが楽しみです。

──楽曲もマンガもどちらも見どころたくさんで、今回のインタビューを通してどちらも改めて楽しめるポイントが増えました!ありがとうございました!

「監禁区域レベルX」のストーリーを追いながらアニメーションと楽曲のシンクロが楽しめるマンガ版ミュージックビデオが公開中です。下記にてチェックしてみてください!

<楽曲情報>
「Ray of Hope」
Music & Lyrics:Powerless
Vocal:Nornis

<マンガ版ミュージックビデオ>

■縦カラーマンガ「監禁区域レベルX」について

「絶対にマンションから出るな」母から来たメッセージ。どうやら、ここは誰も入ることのできない"監禁区域"になっているようだ。主人公の女子高生・涼花は、封鎖されたマンションから脱出するため、謎の未確認生命体"X"(サイ)と対峙する。
ループする絶望の中で活路を見出し、涼花は無事家族のもとへ帰れるのか。累計100万人が読んだパニック・ダークファンタジー小説が待望の縦カラーマンガ化。

<作品ページ>

■VTuberユニット「Nornis」について

Nornisとは、VTuberグループ「にじさんじ」に所属する、戌亥とこ / 町田ちま の女性2人組ボーカルユニット。ミドル&ローが豊かな戌亥とこ、高音ハイトーンボイスの町田ちまのハーモニーを届ける。
現在、YouTubeチャンネルを中心に精力的に活動中。
メンバーがYouTubeへ投稿しているカバー歌唱動画は、1,000万回再生を超えているものが複数存在し、全動画の総再生回数は2億回を超えている。

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