種別変更って何だろう?

電車に乗っていると「種別変更」というものに出くわすことがあります。今回はそのお話です。少しごちゃごちゃします。

種別変更とは、

  1. 自社線内の途中駅で、各停 から 急行 などへ種別を変えること。

  2. 他社線との境界駅で、各停 から 急行 などへ種別を変えること。

この2つが種別変更と言われます。この内、2の直通運転をする際の他社線との境界駅(たとえば東急電鉄 と 東京メトロの境界であれば 渋谷駅)で種別変更を行うことは多々あります。しかし、1の自社線内の途中駅で種別変更を行うことは珍しいことです。
ただ、電車をよく知らない人からすると、直通運転で鉄道会社が変わろうが、変わらなかろうが、よく分からないと思うかもしれません。2は端的に言えば、「管轄が変わるから種別も変更するよ~」ってことです。


今回は1の自社線内の途中駅で種別変更を行うものについてです。特に「化け急」といわれることもあります。各停 から 急行、急行 から 各停。急行 から 特急、特急 から 急行。どのパターンでも化け急です。正式には種別変更といったほうがいいので、以下、種別変更に統一します。

上のように一般的に「快速 ○○行き」は、終点まで快速で運転されます。(なお、「快速とはいってるけど『郊外区間で各駅停車化する』」というのは、停車駅案内図ではきちんと最初から各駅に停車する描き方になっていますので、種別変更をしているわけではありません。)
種別変更をする場合は、「準急 △△行き。□□から 各駅停車 △△行き」というような複雑な案内になってしまいます。毎日決まった時間に使っているならともかく、たまにしか使わない人にとっては正直分かりにくいです。
「だったら、最初から停車駅案内図に区間準急みたいなのを新設して載せておいてくれ」とも思いますが、載せるデメリットもあるのです。

↑これが通常のものです。
↓種別変更込みで載せるとこうなります。

通常時でも結構あるのに、種別変更込みで載せると大変なことになります。しかも種別変更というのは、そこまで頻繁に設定されているものではないのです。日中時とか、深夜帯とか限られた時間帯であることが多いです。(終日やっているものもありますが。)
種別変更しないほうが、分かりやすいですが結局のところ一長一短です。京王の場合は、基本は5種別で、種別変更ありですし、西武の場合は、種別変更なしのかわりに基本は7種別です。(少々極端な例を出しています。東急のように種別変更もなく、3~4種別しかない路線もあります。)


ちなみに、関東で種別変更を行っているのは、小田急、京王、京急です。特に前二社は頻繁に行っています。京急は朝に数本程度です。
どちらが好みでしょう。どちらにせよ、首都圏らしい運用です。この辺は好みになります。
今回は少し込みいったお話でした。ありがとうございました。


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