雨夜の光景
この冬一番の冷え込みなのでは、と思わせる気温の中、雨まで降ってきて寒いことこの上ない。あまりの寒さに「寒い寒い寒い寒い」しか書けないのではないかと思ったほどだ。
例のごとく出掛けに天気予報など見なかった私は傘も持たずに来てしまい、仕方なく駆け込んだお店でビニール袋を買う羽目に。この時点でもう、かなりおかんむりである。
おまけに、出先でnoteに書きたいテーマがいくつも浮かんだもののうまくまとまらず、書いては消し、書いては消しで、大変気分がよろしくない。
そんなこんなで心の中で悪態をつきながら家路につく。まったく、これだから冬は嫌なんだ。しかも、目の前でバスが行ってしまい、凍えながら待たなければならず、あぁ、自分はなんてツイてないんだと思う。
やっと来たバスに飛び乗り、ぼんやりと窓の外を眺める。
雨の日の夜の車道というのは本当に怖くて、雨で濡れた路面にヘッドライトが乱反射して前がよく見えず、車道のセンターラインなどもどこにあるのか見えづらい。サイドミラーもほとんど見えたものではないので横も怖い。
こんな中運転しないといけない運転手さんは本当に大変だ…ありがとうございます…などと考えながらバス停を経由していくうちに、あることに気づく。
なんだか、傘を持ってバス停までお迎えに来ている人が目立つ。
私のように天気予報を見ずに出てきてしまった人が多いのだろうか、バスを降りると小走りに待ち人のところに駆け寄り、傘を受け取る、もしくは一緒の傘に入って歩いていく人を何人も見かけた。
凍えるような寒さだけれど、そんな心暖まる光景を見せられて柄にもなく少し気持ちが和らいだ。雨も捨てたもんじゃないかもしれない。ただ、寒いことには変わりはないが…。
皆さんどうぞ、暖かくしてお過ごしください。
寝る前にホットレモンやホットワインなど飲めたらいいですね。