見えない原稿用紙
気づけば、「note連続更新100日目」らしい。
数字というのは面白くて、「100」日と言われると「そんなに続けたのか!」と思う一方、「3」ヶ月とちょっとと言われると、「まだまだ少ないじゃん」と思う。「0.3」年なんてなると、なおさら。それでもまあ、生来の3日坊主である私にしては、よく続けたと思う。
はじめは毎日更新しようなんてまったく思っておらず、でもなんとなく数日間続けているうちに、「毎日、書きたいことというのは出てくるものだなぁ」と改めて驚き、自分に関する観察日記をつけるつもりで続けている次第。
書き続けているうちに思ったのは、「言葉」への関心について。大学では直接的に「言葉」そのものを研究対象としたわけではなく、「考えられたもの」・「書かれたもの」に関することだったのだけれど、常に「言葉」については考えていた。
卒業して、会社に勤めるようになってからは、「そうした領域について書かれた本を読む」という形で興味は継続してたけれど、どうしても日々の忙しさにかまけて「主体的に考える」シーンは少なくなっていた。
そんな中、noteを通じて様々な方の書かれたものを読み、そして幾人かの方と実際にお会いする中で、久方ぶりに「考える」ことのウェイトが上がってきたと感じている。
私が考え、書いたことなど、収益をあげているブログとは違ってなんの役にも立たないし、note公式の「おすすめ」に取り上げられるような皆さんの心に訴えかけるものもない。それでも、例えたった一人でも、読んで、共感してくださる方がいるのなら、私は書き続ける。「私が考え、書いたこと」はすなわち「私自身」。自分に共感してくださる方がいるという経験は、生きる励みになる。
読んでくださる方、そして私と交流してくださる方に、改めてお礼を述べたい。本当に、ありがとうございます。
本来ならお一人ずつお名前を挙げていきたいくらいだ。皆さんのお顔やお名前を思い出しながら書くことで、なんとか気持ちが伝わりますように。
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さて、毎日書いていて思うことがある。それは、「見えない原稿用紙」について。
ここ数日はやや例外的だが、これまで、書きたいことを書いてから字数を数えてみると、だいたい800字くらいのことが多かった。「800字」という数字を見て、「あぁ、ちょうどいいな」と自然と思う。
だが、よくよく考えてみると、この数字は「原稿用紙2枚分」以外のなにものでもない。
最後に原稿用紙を使って書き物をしたのなんて、中学1年生くらいが最後。それ以降は、ワープロソフトを使ってきた。
それでも、書いたものの文字数をカウントする時に「400字」を基準にしてしまうのは、なんだかとても面白い。まるで「見えない原稿用紙」があるかのようだ。
原稿用紙があるのは日本だけなのかどうか分からないけれど、「文章の長さに対する意識」というのは日本の教育を受けて育った人とそれ以外の人で何か違うのかしら。そんなことを思うのであった。