Railsに蔓延るN + 1問題を解決する為に、Serializerとincludesを1 : 1にするmoduleを作った
こんにちは、taskeyの田代です。
弊社サービス
21年始まってしまいましたが、20年でやったことで書いていないことがあったので、書き残していくチェレンジ THE FINALです。
何気に初めてRailsでの実装に関して書かせていただきます。
N + 1っていつの間にか増えてませんか?
勿論、機能開発時にtest環境でもbullet入れてますし、debug段階でlogの確認もしております。
それでも広範囲の改修等で、何故か出てきてしまうアイツです。
そのまんま放置しているとAPI速度低下の原因になってしまいます。
何が起きていた?
まずはイメージが湧きやすいようにModelの説明からさせていただきます。
弊社はテキストを中心に、映像やイラストで表現された新しい読書体験が可能なe-Storyを提供するサービスです。
アプリを見て頂けたら大体のイメージが付くと思うのですが、 「作家 has_many 作品 has_many 話 has_many コンテンツ」のようなリレーションを持っていて、実際はこれらが更に細かく広がっています。
当たり前ですが、全てのリレーションをjoinして各attributeをアプリ側へ返却してしまうと、APIのレスポンス速度もサイズも肥大化してしまい、とても本番運用出来ないような実装になってしまいます。
そのため、APIごとにincludesする内容を変更しているのですが、度重なる機能開発により、これらに漏れが生じていました。
Serializerとincludesの内容って大体1 + 1になるのでは?
そんなことを思いつき、その為のmoduleを作成することにしました。
これが出来たらincludesを一箇所で管理出来るし、必要なリレーションも明示的にわかりやすくなります。
長期的には、アプリ側で使われていないkeyを洗い出して貰い、更にSerializer、includesを細かく整理していくのも大切です。
それらを行う上でも、このmoduleを有用そうです。
実装紹介
めちゃめちゃシンプルです。
module StoryIncludable
def story_includes_by(story_model, serializer)
case serializer.name
when 'StorySerializer'
story_model.includes(
:author,
:tags,
:ranking,
chapters: :contents
)
# 以下Serializer毎の各種リレーション
else
raise StandardError, "Unsupported serializer: #{serializer}" # カスタムエラーでも良い
end
end
end
story_includes_byにモデルとserializerを渡すと、必要なincludesをしてくれます。
※ モデルを渡す必要無いのでは?と思いますが理由あってのことです。説明は割愛させていただきます。
- Serializer内でattributeが変更された場合に、ほとんどのケースで一つのAPIを確認するだけでN + 1の蔓延を阻止する事が出来る
- 一箇所での管理になるので、単純にModel設計の把握がしやすくなる
※ アプリ側と協力してチューニングする際に役に立ちそう
- デグレが怖い場合、このmoduleを導入しないという選択も出来る
シンプルなmoduleなのにウレシイ事ずくしです。ヤッター
今後、ActiveModelSerializersをwrapしてしまうgemを作っても良いかもしれませんね。
終わりに
普段の機能開発ってなかなか記事にしにくいのですが、今回は改修ということもあり、Railsの記事を書けたので個人的にとても嬉しいです。
勿論他のアプローチ方法や、gemでの解決方法もあるかもしれません。
この記事を読んで思うことがありましたら、引用RTでも何でも頂けますと幸いです。
このアプローチでgemを作ってしまってもいいので、誰か手が空いたら作っちゃってください。僕も暇な時軽く着手してみようかな?とも思ってます。
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