たしまきさわらは「ねこではない」について


!meow

というコマンドを、私の配信で打ったことはあるだろうか。もしくは、打たれているのを見たことがあるだろうか。
nightbotがそれに対して返してくれる返答は「猫じゃないが!」である。

レイドで突撃した先で紹介していただくとき、猫ちゃんなのかな?とか、猫の~というふうに言っていただくことがすごく多い。
猫ってどういう定義(?)なのかわからないけど、私は多分見た目が猫っぽいんだと思う。

私は実は猫ではない。

そもそもVtuber界において種族というものはすごく多岐にわたっている。
すごく丁寧に世界観を作り込んでいる方もいれば、ゆるっとしている人もいる。
たしまきはどちらかというと、いや、確実に後者である。


めっちゃ日本に住んでるし、めっちゃ大阪に住んでる。
そしてそれを全く隠そうとしていない。なんなら行った店とかディスコード鯖で紹介してる。
持病も人間が抱えるものと同じである。気圧に生理に振り回されている。
おそらくみんなと違うところは、頭の上の耳とふさふさの尻尾くらいなものである。

レイド先で「実は猫じゃないんだよね」と伝えると、「えっ、じゃあ何?!」といってもらうことが多い(そりゃそう)。
困らせてしまったりすることもあるので申し訳ないが、たしまきは猫ではないのである。

いや、正しく言うと、「猫でも犬でもなくて、たしまきさわらである」というのが私的には一番しっくりくるといったところだろうか。

人種や種族、動物的な分類、性別とか、生物学的にラベリングされることはどうしても避けられないことだとは思う。それは事実としてそこにあるものなので(大体の話をしているので例外はあるかもしれないけど)。

それでも私はバーチャル世界において何者でもない私自身でありたいので、ラベルを外して、「たしまきさわら」として存在していたいと思ったから、「猫でも犬でもない」というふうに言っているのである。


未だに己らしさみたいなものは掴めず自分自身のアピールポイントとかも見つけられないまま2年ものときを過ごしてしまったけれど、みんなに応援してもらえることがとても力になって、少しだけ自分に自信を持てたと思う。

みんなよりふさふさの耳、みんなにない尻尾がついているだけの私を、どうかこれからも見守っていてほしい。




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