スウェーデン留学記#12 誕生日パーティー
シェアハウスでは9月に入り、3人のメンバーが誕生日を迎えた。
最初はシモーネの誕生日だった。ハウスメイト達は、サプライズの誕生日パーティーを企画することにした。当日までに皆でプレゼントを買い、それぞれメッセージカードを書いた。そして当日の夜、軽食とワイン、バースデーケーキを用意して夕食後にリビングに集まった。軽食はウィルマインとリアンヌがオランダ風パンケーキを、クラーラが「ガトーマジック」を用意してくれた。オランダではパンケーキをよく食べるらしい。ウィルマインも子供の頃の誕生日には必ずパンケーキを焼いてもらったのだとか。このパンケーキはどちらかというとクレープに近い平べったい形状で、この日はベーコンとチーズを乗せていた(1枚目写真左)。
ガトーマジックはフランスで大流行し、生地が「スポンジ•クリーム•フラン」という食感の違う三層に分かれたケーキである。卵の卵白と卵黄を別々に泡立ててから混ぜて低温で焼くだけで自然と三層に分かれるというから不思議である。甘いものが主流らしいが、クラーラはこの日チーズやベーコン、オリーブなどを入れて塩気のあるケーキにアレンジしていた(1枚目写真右)。
ケーキはキャロラインという、私が来るちょっと前までこの家に住んでいた少女が訪問してきて焼いてくれた。
また何人かで風船やキャンドルでリビングを装飾したり、音楽をかけたりして雰囲気満載の誕生日会となった。プレゼントはアレクシーが代表でFlying tigerという雑貨屋さんで買ってくれた。Flying tigerはデンマーク発の雑貨屋さんで、ちょっとしたプレゼントを選ぶのにピッタリである。日本にも数年前に上陸し、全国展開されている。
シモーネは歳を重ねることを嘆きつつ、サプライズに大喜びしてくれた。
次に誕生日を迎えたのはマリーである。マリーはちょうど試験期間中であまり長い時間は一緒にいれないということだった。そこで、皆でケーキとプレゼントだけ用意し、夕食後に短めの誕生日会を開いた。プレゼントには香り付きのキャンドルを贈呈した。このキャンドルは、Lagerhausというインテリアショップでアメリが購入したものだ。長く暗い冬を楽しんで乗り切るために、スウェーデンではお洒落なキャンドル、アロマキャンドルなど様々なキャンドルが売られている。Lagerhausでのキャンドル売り場もかなりの広さで、選ぶのも一苦労だったはずだ。
普段大人しく口数が少ないマリーが嬉しそうに、いつもより饒舌になっている様子に私達も喜んだ。
3人目のバースデーガールはアレクシーだった。が、アレクシーの盛大な誕生日パーティーについては話が長くなるのでまた今度。
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