スウェーデン留学記#39 北極圏への旅④イェリバリ観光
結局オーロラの観測はできないまま、ついにイェリバリ滞在最終日になってしまった。イェリバリには教会や博物館などの観光スポットがあった。中心街にはお土産探しにぴったりの雑貨屋さんも並んでおり、最終日はイェリバリ観光に費やすことにした。
イェリバリ教会は1880年代に旧教会の後継として建てられた木造の建物だそうだ。一面に雪をまとい、まるでおとぎ話に出てきそうな可愛らしい建物だ。
Gällivare Kulturmuseum (イェリバリ博物館) ではイェリバリの動物や自然の紹介コーナーがあり、なんとそこで働いている日本人の女性に会ってお話しすることができた。世界の果てのような銀世界のこの土地で日本人に会うとは思わなかった。イェリバリに住んでいる日本人はその女性しかいないらしい。もともと日本で働いていたが、ご縁でイェリバリに来て以来すっかり土地のとりこになって、移住したらしい。色々な人生の選択肢があるのだなと考えさせられてしまった。
中心街の雑貨屋さんでは鮮やかな水彩画の魚のモチーフのまな板や、お洒落な蝋燭や花瓶、アンティーク調の食器など可愛らしい小物がたくさん陳列してあり、目移りしてしまう。アメリは魚モチーフのまな板を家族へのお土産に購入したようだ。
一通りお土産を購入したところでお昼時になったのでNittaya Thaiというタイレストランで昼食を取った。ビュッフェスタイルで好きなタイ料理をお皿に盛り放題にできる。
この日は夕方にイェリバリ駅からストックホルムに向かう電車に乗って帰る予定だった。発車時刻は午後15時頃でそれまでまだ少し時間があったので、午後はイェリバリのサーメ像 (?)を見たり、小高い丘に登って町全体を見渡したり、イェリバリ駅で写真を撮影したりして過ごした。家々の窓からは可愛らしいクリスマスモチーフのランプや置物が垣間見え、ほっこりとした気分になる。
そんなこんなでイェリバリ滞在は幕を下ろした。結局、オーロラは観測できなかったものの、イェリバリで見た朝日を背景にそびえたつ銀白色の山々と雪原は一生心に残る風景となった。