題名はまだない。
土曜日の朝6時。
昨日やり残した仕事が気になって、仕事に行く準備をする。
「今日は従業員はいないし、ラフなかっこでいいか。。。」
黒いTシャツにベージュのハーフパンツを履く。
黒のキャップに白のスニーカー。
仕事用のワンボックスカーに乗ってコンビニに向かう。
東京から地元に戻って7カ月。
車がないとコンビニにも行けない暮らしにも慣れてきた。
土曜日の朝7時のコンビニは人もまばらだ。
「ゴルフ行きたかったなぁ。。」
独り言を言いながらコンビニでいつものアイスコーヒーを頼む。
ドリップされるコーヒーを見つめながらふとレジに視線を移す。
作業服をきた男性の後ろにキャップを被った女性が並んでいる。
かわいらしい人だな。と思いながら目で追う。
○○さんだ!!
思わず声に出しそうになって慌てて飲み込む。
中学2年生のとき同じクラスだった彼女とは仲が良くて
4.5人で川に入って遊んだ覚えがある。
快活でかわいらしい彼女にはファンも多くて
僕もその一人だった。
慌ててコーヒーにミルクをいれて、焦る手で急いで蓋をして、
出口に向かう彼女を追いかける。
「○○さん!」
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