AWS Summit 2024 Tokyo に事例展示関係者として参加してきました!
はじめに
タスデザイングループの小林です。
今回、AWS Summit 2024 Tokyo のレポートをさせて頂きます。
序章
AWS Summit には10年以上前から参加していますが、今までずっとランヤードの色は「黒」でした。しかし今回は事例展示関係者として初めて「紫」の称号を頂きました。
「紫」のランヤードの効果は見た目だけではありません。「VISITOR」だと行列に並ばなければいけませんが、「EXHIBITOR」の受付は別口です。
更に会場入りした後は事例展示関係者しか入れない通路を通って休憩室へ。
何もかもがスペシャルな待遇です(^^)v
基調講演
~AWS と創る次の時代~
基調講演が始まりました。
ワクワク感で一杯になる瞬間ですが、長崎さんの講演では無かったことが残念…。(日本法人「OpenAI Japan」の社長就任おめでとうございます)
基調講演の中で界隈をざわつかせたのはこちら。
『2024年7月から東京リージョンでも生成AIサービス「Amazon Bedrock」で、米Anthropic(アンソロピック)の大規模言語モデル(LLM)である「Claude 3」が使えるようになると発表』
講演の中で様々なLLMの比較も紹介されていましたが、Claude 3 の性能やパフォーマンスの良さがアピールされていました。
事例セッション
~ソニーグループにおける生成 AI の社内活用と今後の展望~
ソニーグループ株式会社
ソニーグループ株式会社では社内で生成AIを活用しており、利用する役割(部署)によって目的やユースケースが異なることの説明がありました。
キモとなるLLM出力の最適化部分のポイントは以下の2つだと感じました。
Prompt Tuning - Prompt Design & Template
ユースケースに沿ったプロンプトの調整、簡易的な学習と挙動の制御。
これにより、ベストプラクティスのテンプレートを公開することで質の良いテンプレートを活用することが出来る。
Prompt Tuning - Dynamic Prompt Tuning
ユーザーのプロンプトをよりLLMが解釈し易いように調整。
社内の研究からRAGの性能向上に最適な Vector Dimension(ベクトル次元数)と Chunk Size(チャンクサイズ)も紹介してました。この傾向は今後独自のLLMを構築する際には参考になるはずです。
~プライベート LLM 開発の実践事例~
株式会社リコー
様々なLLMを利用し、大量のGPUマシンを利用することで企業特化LLMを作成。顧客向けAIでも強力なGPUマシンを利用しているようです。
特に国内企業では「日本語指示対応能力」が重要となり、ELYZA-task100(*1) による性能テストの結果が一つの指標となっています。Ricoh-13B はその指標で 3.0 を超える結果となっているようです。
(*1) 東大・松尾研発のAIカンパニーである株式会社ELYZA(イライザ)が開発した日本語の自然言語処理タスクのベンチマーク
React や AutoGPT を利用したマルチAIエージェント活用では、司令塔AIがそれぞれの分野に特化したAIと勝手に話をして課題解決してくれるフレームワークを紹介、まるで人間社会と同じですね。
事例展示
ミニステージ事例紹介
株式会社アイ‧グリッド‧ソリューションズ が提供する R.E.A.L. New Energy Platform®(R.E.A.L. New Energy Platform® が Amazon Timestream と Amazon SageMaker を利用して持続可能エネルギーの運用効率を強化)の事例を弊社代表の甲田が講演させて頂きました。
展示ブース
実際の展示ブースの様子です。
まだ開演前なので比較的リラックスしています。
途中で展示ブースに AWS 中の人が応援に駆けつけてくれました。
左側は昨年の「アーキテクチャ道場 2023!」で壇上に立って素晴らしいアーキテクチャを披露してくれた竹本氏、右側が伊原氏です。
スポンサー出展
数ある中からスポンサー出展からご紹介するのは HashiCorp さん!
自分も含め、Terraform が大好きなメンバーがいるのでここだけは撮影しておきました。
終章
興奮冷めやらぬまま、2日間の AWS Summit は幕を閉じました。
「自分の気持ちはここに置いていくぞ」と言わんばかりの Carson が別れを惜しむ姿で今回のレポートを終了とさせて頂きます。
終わりに
今年は事例出展関係者での参加ということでいつもと違う AWS Summit を堪能することができました。
やはり今年の目玉は何と言っても「生成AI」で、多くのセッションが生成AIに関するものでしたが、個人的にも非常に興味のある世界ですし、実際に業務で生成AI無しでは考えられない位に活用しています。
さて、来年は何がテーマになっているのでしょうか。
次は「緑」のランヤード(スポンサー)を付けてまた戻ってこれる日を楽しみにしています。
ありがとう AWS ♪
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