『シッコ』って映画を見たよ

シッコ/SiCKOというマイケル・ムーア監督の映画を見た。

マイケル・ムーアって言うと、サウスパークとチームアメリカ ワールドポリスでネタにされてたよねって知識しかない自分です。

アマプラにあったので見てみました。

この映画のお題はアメリカの医療保険。

冒頭から、金がないと脚の裂傷を自らの手で縫う男性が出てくる。

他にも無保険で指切断の大怪我をすると、繋げるには数百万が掛かるといった診断が出たり。

沢山の子供達を大学に入れた老齢の夫婦が、度重なる病気により医療負担額が増え、破産。子どもたちを頼って家に行くが、息子に無理って言われる。

保険に入らないと気軽に医者には掛かれないが、かなりの数のアメリカ人が保険に気軽に入れるわけではないとも作中で言われている。

その数、5000万人。

それ以外の2億5千万人は保険に入っているが……保険に入れても医療費が高かったり、条件が厳しすぎて保険が降りず金を受け取れなかったり散々な話が続く。

前半の話を要約すると『今まで高い保険料払ってたのに、いざサービスを受ける段に来たら逃げるとはどういうことだ保険会社のクソァ! それなのに奴らは富をこれ以上ないくらい集めていて許せねぇよなぁ!? 』という怒りの声だ。

んでこれらの話が何処まで本当か、何処まで偽物なのか、何が誇張されているのか、俺には判断がつかない。せいぜい作中で出てくる用語をwikiで見るぐらいだった。

だから終始ネットの与太話を見るみたいな気持で見ていた。映画の作りが、中々に扇状的でほらほら憎いでしょ?って感じの演出の仕方だったから、警戒感があった。

創作なら素直に作中の流れには乗りたくなるけど……。

結局ますますアメリカのことがわからなくなった、この映画の中では只管に住みにくそうに見えるけれども、まだ世界の中でトップだ。

フランスとイギリスは医療に関して天国のように書かれているけれども、昨今のニュースを見るとそうとも思えない。

キューバも医療が手厚い!って感じにしてるけど実態は本当にそのとおりなのかなと懐疑的になってしまう。

だってまあ米国人の映画監督が患者連れてきたら邪険には扱えないし。

結局の所、金は無限に溢れ出るわけではないから何処かで支払わないといけない。

皆保険がなければ医療の質と数は上がり、あれば下がるが国民が死にづらくなる、ということはなんとなくわかった。

俺にはどっちがいいかなんてわからんけれども。

そういった事を考えると、毎月給料から差し引かれる国民健康保険は大人しく払っとこう…という気持になっています。




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