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レストアと整備はやればやるほど良い結果がでる



ちょっと意味が解らないかもしれませんが、こういう事です。
要はレストアであれば、できるだけ時間と作業の手間をかけるほど、そして程度の良い部品、あるいは新品部品を増やすことで仕上がりのレベルが上がっていきます。

整備も同様で、できるだけ新品部品に交換し、多くの項目の作業、必要な加工をすればするだけ整備後の状態が上がっていきます。

これには別の意見を言う人もいるかもしれませんが、それは結局予算の話、上限金額、どれだけ待てるか時間の話が出てくるからそうなっているだけです。

実際にはレストアするにしても整備するにしてもいくら費用がかかっても良いなんて人は、今まであったことがありませんし、時間もいつまでも待てるという人もいません。

上限の予算があり、時間も限りがある。その中でどれだけのものを納品できるか、それは店によって大きな違いがある。そういう話です。

ですが前提としては最初に書いたように、やればやるほど良いものになるというのは間違いのないところですし、私が実際に触れてきたバイク、見てきたバイクもそうです。

良く一般的なサービスであればできるだけ効率よく、無駄を省いてという話ですが、レストアや、整備で効率ばかり追い求めると人が感動するほど良いものは出来上がりません。

理由としては元々のバイクの品質にばらつきが大きく、同じ手順で行うことに無理があるからです。

まず新車の時からいろいろと品質にばらつきがあります。カワサキZ1の初期物は私と同じ歳で約50年前のものです。当時の生産技術から、ばらつきがあって当たり前。そう考えると今でも整備すればトラブル少なく良く走り、運転して楽しく、スタイルも愛されているわけですから、本当に名車です。

新車で販売後にでたらめな整備をされたり、保管が悪かったり、乗り方が悪かればバイクは傷んでいきます。たとえ名車で頑丈なカワサキZシリーズもやっぱりそれなりに傷んでいます。

その時に予算がきっちりいくらだとか、時間は何日の何時までなど、もし極端な締め付けがあった場合、何のチャレンジもできなくなるでしょう。

それでもできるかぎり、たとえ身銭を切ってでも、プライベートな時間を削ってもしたいことであればどんどん部品を追加し、手間をかけ整備もレストアもする。
このオーバーした部分が後になって考えればノウハウになっており、品質も向上し、お客さんにも喜んでもらえて、待った甲斐があったと言われる仕事になります。

古いバイクなんて、乗らなくても生きていけます。ですがこの無駄な部分こそが人生を豊かにしてくれると思っています。今はコロナでとにかく人間らしく生きることに我慢がいる時期ですが、生きていればそういう時が必ずあります。人間の知恵と行動で、それがずっと続くわけではないでしょう。
必要な部分に手を加えた古いバイクは実に面白いしカッコがいい。

近いうちにいいバイクが完成しそうなので、出来上がったら紹介します。フルレストア車ではなく、売り物でもありませんが、どれも手間暇かけたバイクは誇りを持てる素晴らしい物です。

枚数が少ないですが、今回紹介している写真はZ1000R2フルレストア車の写真です。

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