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札幌滞在日記八日目の蝉
蝉は関係ない。
写真は、千歳水族館にいったときに撮った。タイがいなくて、タイの寿司が水槽にあった。
暑い。涼しいから札幌で稽古しているのではないのか。
稽古場に、そして滞在部屋に、冷房がない。
35度を越える稽古場に、扇風機しかないのはつらい。
そんななか、作品のなかに挿入するスタンダップコメディのネタを書く日だった。
山を降り、喫茶店にいった人もいた。
私は稽古場に残った。
だって、、山っておりたらのぼらなきゃいけないじゃない?パソコン持ってそんなことしたくない。
あと、私は比較的家で仕事をするときに、扇風機だけでしのぐことがあるので、家だと思えば、の精神を発揮した。
昼休憩になり、カレーメシを食おうと一旦部屋へ。
なんとなくベッドに横になると、起き上がれなくなる。
疲れている。というか、疲れがとれないでいる。かなり眠れてるのだけど、やはり昨夜、テクテクテクテクのために2時間散歩したのが効いているのかもしれない。(稽古で疲れろよ)
大人なので頑張って起き上がり、カレーメシを食べ、稽古場に戻り、ネタの続きを書く。
今回の出演者のなかで、脚本家をおおっぴらに名乗っているのは私だけなので、せめて書くという作業では頑張りたい。
なんとかネタを書きあげ、発表する。
それぞれが、少しずつ自分のスタイルを見つけている。稽古場なので、本番では絶対に言えないようなプライベートな話題も飛び出す。なんとなく、お前がそこまでさらけ出すなら私も……という俳優どうしの静かなバトルが起きているのかもしれない。こういうのは、稽古場でしか見られない作り手だけの楽しみだと思う。
ダンサーのコウノさんが来てくれ、ダンスの練習をする。
やはり、映像でみるのと、対面で教えてくれるのは全然違う。
へとへとになって終了。
そして今、スカンクさんに飯を作ってもらっている。暑い厨房で先輩を働かせて、自分は扇風機に当たってガラナサワーを飲みながら日記を書いている。いい身分であるとも思うが、私はこういうときの正解がわからないので、ただ、飯ができるのを待っている。
いい匂いがしてきた。