スパロボ再現動画の作り方(2)
さあ、という訳でマジンガーZの全身立像を作って参りましょう。
いきなり例外の話をして恐縮なのですが、このマジンガーを作った際には、頭のサイズ感が重要だったため、頭から作り始めました。地面に頭を作成し、次に首、胸肩と作り進めて行ったわけですが、当然下に向けて作り進めていく訳で、地面を掘り下げていかなければなりません。まあ、これが手間で。。。
作業スペースももちろんなのですが、作り進めながら全体のバランスを見たいもので、その視野を確保するためにかなり大規模に掘り広げなければならず、まあ、とにかく手間でした。
そんな訳でこのマジンガー以降では、感覚的にサイズ感もつかめたこともあり、脚から作り始めるようになりました。なので今回は足から作っていくパターンでご紹介しようと思います。
まずはとにかく把握する
全身立像を作る際には、まずは全体を把握する事が肝心です。
頭と胴、手足のバランス(長さ太さ)、凹凸の有無、特徴的なパーツなど、これらを加味してから取り掛かります。
例えば頭部の横幅に対して肩幅はその1.5~2倍程度。人間の場合、肩という部分は腕と同体の接合部分という形で、よっぽど鍛えている人でなければ、そのシルエットは胴体に腕を付けた形になりますが、ロボットの場合、たいがい
肩=|胴体|=肩
腕 | | 腕
という具合に肩というブロックがあるもしくは肩当のようなものがついている構成になっています。それもあって肩幅は割と広めです。
胸部分よりも腹部分は少なくとも両端1ブロック分は細くなり、腰でまた太くなります。腰幅から股の部分のサイズを差し引いたて更に両端を最低1ブロック削った数を2で割って太ももの太さが出ます。そしてスーパーロボットは太ももよりもひざ下の方が太いものです。一回り太くします。
といった具合に体の厚みについても同じく設計をしていきます。これらは作りながら、増やしたり削ったりしてバランスをとりながら調整もしていきます。
この他に肝心なのは、横幅はブロック数を必ず奇数にする、ということです。そうしませんと体の中央にくる”鼻”を2個以上のブロック幅にしなければならなくなり、割とみっともないです。
こうしてあらかたのサイズ感を把握したら次に建築素材を決めます。
ドラゴンクエストビルダーズ2には様々なブロック素材があり、砂、石、岩(様々種類あり)鉄、土、銅、銀、金、木(種類あり)や、それらの加工品である木材の壁、漆喰壁、模様のあるものなど選択肢がさまざまある上に、なかには色を染めることができるものもあります。こうした選択肢の中から、各部位に使用する素材を決定し、必要数を作業台で作成して準備することになります。まあ、そういうゲームなんです。
マジンガーZの場合、多くの部分を鉄で作ってあります。色の都合もありますが、光沢の具合なんかも設定されているので、なかなか良い感じが出ると考えました。また白の部分は漆喰壁、赤い部分は炎色岩も使っています。
後の作品では、どちらも、白く染めた鉄、赤く染めた鉄を使う場合の方が増えています。最初は色染めに慣れてなかったので。。。
半分作ったらコピペするのさ
さて、はたして全長で何ブロック分になっているのか、もはや数えるのも面倒くさいのですが、これだけの物を一人でくみ上げるのは非常にしんどい。
特に、腕も足も二本、胴体だって左右対称なわけで、片っぽ半分がつくれたら、楽したいのがコピペが当たり前になった現代人の悲しい性。。。
ただ、ゲームの機能としてそんな簡単に行くのか?というところなんですが、多少の工夫を交えて、実現させました。
まず基本となるのが設計図と住民による建築の仕組みです。
このゲームでは特定に地域内であれば、主人公が敷いた設計図を島の住民が手伝って建築を進めてくれます。材料さえ用意して収納箱に入れておけば。
ちょっとわかりにくいかと思いますが、そんな時は私のビルダーズの先生である、あやのん師匠のプレイ動画を見てみましょう。わかりやすいです。
設計図の件は11分くらいからですが、まあ、楽しいから頭から見てみてください。
んで、この設計図ですが、自分で作った建築物を設計図化することができる道具がゲーム内で存在します。それがビルダーペンシルです。
こちらのページがわかりやすいかと思いますが、とにかくこの道具で設計図化したものは、住民が自動的に作ってくれる訳で、正確なスキャンと正確な設計図敷設によって、脚、腕など左右対称のものはそのままコピーできますす。(これが結構、慎重に行かないと、ブロック1個分ずれた―、とかいって、やり直しになる羽目に。。。)
頭、体の半分、肩など、向きがあるものでも、それぞれを前後対称に作っておけば、設計図敷設の際に置く向きを逆にすることで、それぞれ建築できます。腹と背など、形状がある程度違うものの場合は、住民に逆向きに作ってもらってから自分で修正する、というスタイルの方が結局省力です。
こうして、なんとか全身をくみ上げた後に、周囲を見渡すと、荒涼と掘り下げられた谷底にマジンガーZが収まっている、というなんとも視界の悪い状況になっておりましたので、
全身を半分に分けてビルダーズペンシルでスキャンし、適宜の位置に立て直して完成を見たわけです。この間確か3日程。
ニヤニヤしながらパイルダーオンを繰り返したことは、言うまでもありません。
次回はマグネブロックを使った光子力研究所のプールの話。