スパロボ再現動画の作り方(1)
みなさん、コロナ自粛が続く中と思いますが如何お過ごしでしょうか。
ゴールデンウィーク中、私はずぅーーっと、水族館を作っておりました。「ドラゴンクエストビルダーズ2」の中で。モデルとする本物の水族館が休業中なもので、細かいところを見に行けない難しさはございますが、ネット上の写真を参考に作り進めております。こちらもいずれご紹介できると思います。
さて、今回は前回ご紹介したこちらの動画。
こいつをどういう道順で作成して行ったのかについて、ご紹介したいと思います。
全体の構成の決定
まずは動画全体をどういうものにしていこうかを決めなければなりませんが、今回の場合はモデルとなるものがございます。前回も見て頂きました、こちら。
ハッキリ申しまして、これを丸パクリすれば、形にはなるわけです。
そこでこれをシーンに分解していきます。
①飛行するホバーパイルダー
②光子力研究所に迫るパイルダー
③マジンガーZを呼び出す主人公のアップ
④プールが割れてマジンガーZが競りあがる
⑤頭部に合体する(パイルダーオン)
⑥キメ
大きくシーンを分けるとこういう構成になっています。
次にシーンごとのカット割りとそれをゲーム内で実現できるかを検討していきます。
①飛行するホバーパイルダー
これはクルマを操縦し、空の高いところで色々なアングルから撮影すれば、カットを作成することは容易だな、と判断がつきます。車が出来上がっている今、準備はほとんどいりません。
②光子力研究所に迫るホバーパイルダー
カットとしては、飛行している車の後方から、光子力研究所に向かって降下していく模様を撮影することになります。この為光子力研究所ならびにマジンガーZが格納されているプールを作成する必要があります。
③マジンガーZを呼び出す主人公のアップ
ゲームの主人公はある程度の表現アクションをとらすことはできますが、喋ったりできないので、沈黙しているキャラクターのアップを撮影することになります。モデルの動画では、スピード感を出すための効果線なども描かれていますが、これから作る動画の目指すところではないので、撮影できてもあまり意義のあるカットにはならないのではないか?とこの時点で考えました。なので代替のカットで埋める方向としました。
④プールが割れてマジンガーZがセリあがる
ここが1,2を争う大変なところです。
基本的にこのゲームでは、建築物を構築するブロックが動く、ということを実現するには、マグネブロックというものを使用する必要があります。ドアが開く、水車が回るなどのギミックはありますが、大きくブロックが移動する、という場合、こちらを使用するしかありません。マグネブロックの詳しい説明はあとに譲りますが、動きとしては
(1)プルーの底面が左右に開く。
(2)マジンガーZとそれを載せた架台が競りあがる。
この二つが必須となります。これは可能だ。と判断して、製作に取り組むことにしました。
⑤頭部に合体する。
ホバーパイルダーが上空から垂直降下し、頭部に着地します。モデルの動画では、ホバーパイルダーの斜め下からの降下カット、頭部正面からのカット、レバーを入れる主人公の手元、正面からの着地カットと続きますが、仕様上斜め下からのアングル撮影が難しい、手元を動かすようなカットは実現不能と考え、頭部上空からの下向きのアングルと、頭部正面からの降下、合体のカットとすることにしました。
こうなりますと、マジンガーの頭部から肩、胸くらいまでは映り込んでくるので、最低そこまでは、作成しなければなりません。
⑥キメ
合体後、モデル動画では両腕を振り上げ、キメポーズをとりますが、マグネブロックを使用しても、直線運動はできるが、回転を伴う運動は再現できない事。これも後述しますが、一度に動かせるマグネブロックの数にも限界があるため、腕を振り上げる、という動きは不可能と判断しました。
動画的にはそびえたつマジンガーZを複数のアングルで撮影して、それをつなげるような形にしました。
この為、結局はマジンガーZの全身像が必要となります。まあ、これは作りたかったからいいんですけどw
建築必要物の棚卸
ここまできまれば撮影に必要なものを作っていくことになります。
①パイルダーが着地できるサイズの頭部を備えたマジンガーZの全身立像。
②光子力研究所
③そこが開閉するプール
④せりあがってくるマジンガーZ
先にも少し述べましたが、実は一度に動かせるマグネブロックの数は、64ヶ。また、同じ島におけるマグネブロックの上限数は128ヶとなっています。この上限数は、ゲーム中では一切の説明がないため、当初なぜ動かないかが全く分かりませんでした。64ヶというのはサイコロのような正六面体に直すと4×4×4という範囲であり、ブロックで何かを表現しようとするとかなり制限があります。この為、せりあがるマジンガーZは、かなりデフォルメ化し、小さく作らないと実現が不可能なのです。
この為、せりあがるマジンガーZ、プール、光子力研究所は、マジンガーの作成サイズに合わせて作っていくこととなります。そこでこの三つはひとまとめの場所に配置して作成することとしました。
また、①の全身立像は、かなり巨大なものになるため、おなじ場所に置くと他の撮影シーンに映りこんできて邪魔なので、別の島(このゲームでは最終的には複数の島に建築が可能になります)に置くことととしました。
こうして、オタ神建築がスタートしていく訳です。まずは①マジンガーZの全身立像をつくっていく訳ですが、その辺りのご紹介は次回の記事で。