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黄色い鍋に託した母の想い

夢を叶えて実現した、ポジの留学中のお話もボチボチと。

一昔前、イギリスは食べ物がまずい。と一般的に言われていました。イギリス料理といえば、豆の煮込み、フィッシュ&チップスぐらいしか思い出せないぐらい。

そんなイギリスもオリンピック後は多種多様な味を楽しめるように。2年前のロンドン旅行でも実感!とくに中東のお料理がとてもすばらしかった!

ところが、私も一週間滞在して、ポジの大学がある郊外は昔のイギリスの食事のままのようなイメージでした。学食も然り。

ポジを送り出すとき、親として一番心配だったのは食のこと。家ごはん、とくに日本食が大好きなポジが最初に苦労するのは食事ではないかと。自分で行きたいと言ったイギリスだし、まあ、そんなことでヘコタレるとは思ってないけれど、、。

渡航時にお米20合、醤油、味噌、みりん、出汁パック、ポン酢、納豆18個、乾燥わかめ、ひじき、海苔、うどん、ラ王、、、。私と二人で当面しのげるような日本食材をスーツケースに詰め込みました。

それから、寮で一人でも美味しくごはんを食べて欲しいと、私が15年前に思い切って買ったお気に入りのサフランイエローのル・クルーゼをスーツケースに忍ばせて。

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ル・クルーゼがあればご飯も美味しく炊けるし、ヨークシャーの寒い冬でも、保温性が高いので一人鍋を楽しめる。煮物やスープももちろん!

それにいつも我が家の食卓にあった馴染みの鍋があれば、ホームシックになったときも少しは心を満たしてくれるかもしれないと。これはもう、本当に親バカの域だと思うけれど。それだけ子供達の食にはずっとこだわってきたから、やはり受け継いで欲しい!

そんな気持ちで送り出したあと、たびたび自炊はどう?と気になって聞くと、なんだかとっても楽しんでいて、それはそれは豊かな食生活なのでした。

肉じゃが作ったよ、と送ってくれた写真は、肉じゃがというより肉にんじん?野菜がゴロゴロたっぷり!

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あるときは、ピーマン肉詰め。あちらのピーマンはパプリカほど巨大らしく、お弁当に詰めると場所をとっていい、とか、肉を牛にしたらジューシーで美味しいとか、いつもの我が家の味を上手くアレンジしながら楽しんでいるよう。

イギリスは物価が高いと言われているけれど食材は非課税!本当に安く買えるのもお料理が楽しくなる理由でもあります。

そして毎日お弁当も持参すると、お友達から、ポジはいつもクールだよねー。と言われるそう。お弁当箱やお箸、日本から持っていったものがみんな可愛いし、バラエティに富んだおかず。

18年間ずっと仕事をしながらも、娘たちの胃袋を満たすためにコツコツやってきたことが、こうして娘の料理のノウハウとなり繋がっていってくれたことは本当に嬉しい!
そしてこれは日本が誇りとする食育の素晴らしさでもあるのしょう。

残念ながら納豆やこんにゃくがないので、どうしようかと相談して、ある方法を試してみるつもり!このレポートはまた今度。


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renaître
『好き』を仕事にするために、始動し始めました。まだまだ卵にもなりかけてない構想ですが、徐々にnoteでも公開して行きます!