晩夏に聴く爽やかな交響曲
私の好きなフランスの作曲家ヴァンサン・ダンディの
「フランスの山人の歌による交響曲」
あまり一般的では無いかと思いますが、堅苦しくなく聴ける30分弱の交響曲
です。
交響曲の主要な主題はフランスのセヴェンヌ地方で収集した民謡を元に作られています(同地は山岳地帯であります)
交響曲は、3つの楽章から成り、30分弱の長さで循環形式で構成され、冒頭でコーラングレ(イングリッシュホルン)が奏する主題(譜例)が変形されながら全曲に現れる。
1楽章目は、きわめて緩やかに - 中庸の速さで生き生きと
2楽章目は、きわめて穏やかに、しかし遅くなく
3楽章目は、活き活きと
動画は、シャルル・デュトワ指揮/シカゴ交響楽団の演奏です。
📝 此の楽曲、2012年初演の富田勲作曲「イーハトーヴ交響曲」の中で、
部分的に引用されているそうです。
セヴェンヌ地方は、南仏のラングドックとも繋がり、イタリアとスペイン、フランスを混合したような気風を持っています。
セヴェンヌ地方は羊牧の盛んな地域です。
羊牧と言えば羊のチーズ。
世界三大ブルーチーズの一つ[ロックフォール]が有名です。
ミディピレネーの風に吹かれた心地にロックフォールとワインを味わいながら、カントリーな旅気分を交響曲から感じて貰えると宜しいかと。