歯科医院勤務での新人いじめ1

高校卒業後は、歯科衛生士専門学校に入学した。そして専門学校卒業後は、大規模な歯科診療所での勤務を始めた。

数十名はいるdr.の一人に衛生士3〜4名が補助に着き、小さなチームを作る診療所。その中のdr.悪杉の新人衛生士として、私は配属された。

衛生士の構成は、リーダー イジ子 サブ 普子  2年目の先輩 良子 新人 れーたという感じだった。

チーム結成初日は、とても良かった。優しそう(に見えた)先輩衛生士とdr.  

【皆んなで頑張ろう!】の雰囲気に心底ほっとしたのを覚えてる。

イジ子からは「悪杉先生、衛生士の研修期間の時に、れーたさんが配属されたら良いなーって言ってたんだよ♪」ってコソッと耳打ちもしてくれた。勤務した中で、唯一の嬉しかったことだ。

私はその一言で、喜びとやる気に満ち溢れた。

…だが、私が配属されたチームは

dr.とリーダー衛生士からの新人いじめが、診療所一を誇るほど酷い場所だったのだ。


悪杉 イジ子は2日目以降から、さっそく新人いじめを開始した。

まず2人とも目つきがメチャクチャ違う。睨むとも違う。例えるなら、汚い物を見るような目つきで私を見るようになった。

私と話す時は、低いトーンでボソボソしゃべる。大切な内容も正直聞こえない。

そして、いじめは主に診療中に行われる。

新人は、口腔内清掃とそのカルテ入力がメインの仕事で、確認は主にリーダーに頼むようになっている。

私「イジ子さん、確認お願いします。」

イジ子「はぁーい……。」ムスッとした表情のまま確認が始まる。

私は怖々としながら「いいですー。」or「これ何?」のどちらかの返答を待つ。

正直、蛇に睨まれた蛙?ってぐらい怖い。

なので、たまに普子や良子に確認を頼んで逃げたたりした。

でも見つかると

イジ子「れーたさんさぁ…。普子さんや良子さんに聞くのやめて。二人だってわかんないかもしれないし、迷・惑・し・て・る・の!!わかんないの?」

自分に聞けと釘をさされた。

最悪なのは、わからない事を聞くときだ。

私『イジ子さん…。これわからないんですが…。』

イジ子「私、しらなーい。てか邪魔。」

…こう言われたら、正直どうしようもないのだ。

そう、彼女は本当に…

しょーもないイジワルを好む人だった。

そして悪杉チームに新人で着いたことのある衛生士は必ずこう言うのだ。

「イジ子さんに質問しても、絶対知らなーいって言われるよ。」

「あそこ新人あたり、めっっちゃ悪いからね 特に悪杉。」

「ここ乗り越えたら後はめっちゃ楽になるから…。」

…絶望感でいっぱいになった。

ただ、メンタルを抉るのは悪杉とイジ子だけではない。

それは、診療所内の飲み会に参加した時(新人は強制的に2次会まで参加)

当時、私は彼氏(現在の旦那)と一緒に暮らしていた。遅くなって心配もかけたくなかったし、飲み会好きでもないし、2次会には参加したので、新人受付の子と一緒に途中で帰ったのだが…

次の勤務時

他チームの先輩「れーたさん…。

新人衛生士は普通3次会までいるもんなんだよ?!受付の子は別!」とお叱りを受けた。

多分この頃ぐらいから、

私はこの診療所に合わないな。と感じ始めていた。