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創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで~第二回「TARRYTOWNを選ぶまで-情報収集編-」

こんにちは。ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳·演出の中原和樹です。

公式のSNSアカウントでもご報告させていただきましたが、先日無事に「TARRYTOWN」を終演することが出来ました。

舞台作品というものは、本当に観客のみなさまがいらっしゃって初めて完成するんだなと、改めて実感することが出来た公演でした。

いらっしゃったみなさま、足をお運びいただき、お時間をこの公演に使っていただけたこと、感謝いたします。そしていらっしゃることが出来なかった方も、もしこの創作ノートを見て興味をお持ちいただけましたら、ぜひこの「TARRYTOWN」という作品に触れていただけましたら幸いです。


・作者(脚本/作曲)のAdam Wachterのサイト

・TARRYTOWNの英語版キャストレコーディング(Amazon)


さて、前回の更新からだいぶ経ってしまいましたが、これから少しずつ記事をアップしてきたいと思います。

第一回の創作ノートでは海外ミュージカル作品を探す過程をご紹介しましたが、今回は「TARRYTOWNを選ぶまで~情報収集編」と題して、作品についての情報を具体的にどう集めたかを書いていきたいと思います。

前回もご紹介しました三人ミュージカルの特集ページ(Theater Tripというサイト)

ここを見てみると、このような形で、タイトル、作者、ミュージカルタイプ、キャスト数が出てきます。

三人ミュージカルの特集画面はこんなかんじ。

今回は3人~4人ミュージカルのみに絞っていたのと、日本に知られていない海外ミュージカルを紹介したいという想いもあり、それならばなるべく新しめのものを選ぼうと思っていたので、製作年が出てくるのに助けられました。

次にタイトルをクリックすると(今回はLizard Boy)、より詳細な作品紹介ページに飛ぶことが出来ます。

詳細な作品紹介ページ。

あんまり変わらないですね···。

実はここが新しいミュージカルを調べる際に難しいと感じた点です。こういったまとめサイト上では、どうしても情報が少ないのです。

創作されてから一定年数経ったミュージカルは、再演も世界各国でされることもあり(売れたり、有名であれば、ですが···)、このサイトでもSynopsis(あらすじ)は載っていました。

そんな中、頼ったのは公式WEBサイト、ウィキペディアです。

新しいミュージカルであるとはいっても、少なくとも一度は上演がなされている作品のリストであるので、基本的にはWEBサイトがあったり、著作権管理会社が管理する作品として詳細が載っていたりします。ミュージカルタイトルとmusicalという単語を入れれば、基本的にはすぐにたどり着きます。

例:Lizard Boy公式WEBサイト

それらを見比べて、

・出演者数(3~4人)
・新しいミュージカルであること

という観点で今回、最終的に8つの作品をピックアップしました。

実は、この時点では出演者数は分かっても、登場人物の音域やジェンダー、
キャラクター性などがあまり分からないのです(あらすじで分かる部分もありますが····)

とりあえず、ざっくりと候補を上げていくようなイメージです。

【キャスト3人】
 ・Lizard Boy
 ・TARRYTOWN
【キャスト4人】
 ・Everyday Rapture
 ・Lizzie
 ・Murder Ballad
 ・Next Thing You Know
 ・Now. Here. This.
 ・The Mad Ones

候補に挙げた8作品

そしてここから絞り込む作業として、サウンドトラックの聞き比べをしました。

上記まとめサイトでもキャストアルバムを聞けるサイトへの誘導がされており(spotifyなど)、またAmazonなどでもMP3で販売していたりするので、ひたすらに聞き比べをしました。

例:Lizard Boy Spotify


この聞き比べの様子は、また次回「TARRYTOWNを選ぶまで~聞き比べ編~」で書きたいと思います!

ご覧いただきましてありがとうございました。
引き続きお読みいただけましたら嬉しいです。

中原和樹


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