先に連載を決めていく同期達への嫉妬とどう向き合うか

私は賞レース経験が何度もある為(正直もういいよ!!ってくらい出して、とって、やりとりして、連載までなかなかいけない。シビアな世界だね)
大き目の賞は数カ月に渡り最終選考者のカットとか名前とか受賞者コメントとか見ていた為ちょっとした「同期」感を持っている。
コロナ禍世代なので授賞式とか出た事ないんだけど…これ出てみたかった。
大御所の先生から賞状とかトロフィーとかもらって「がんばってね」って言われて涙ぐんだりしたかったな~~

まぁでも、コロナ禍じゃなければ漫画の投稿しなかったと思うから仕方ない。

そんなこんなで複数の媒体、編集者と連載企画立ち上げてなんども企画出してネーム出して修正して…をやっており、これいつまでやんねん!!!!!!!!この作業で無収入ってマジかよ!!!!!家賃と税金発生してんねんぞ!!!!やりがい搾取だろ!!!!!とキレそうになる数カ月を送っているが、ある程度「そういう業界」とわかって始めたことなのでこの怒りはどこにも向かうことはなく、河原を走ったり飼ってるハムスターを吸うことしかできない。

そんな私が河原でジタバタしてる中、同期達の中で数人、連載を決めた人達もいる。受賞者をXの非公開リストで見ているのですが、順調に行く人、読み切り描いてる人、もう描いてる気配がない人…色々いて、それは賞の大きさに関係がなかったりする。
素直に「すごい!この人おもしろかったもんなー」と思う人もいれば、「なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!このネームが通って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私のが通らんねん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」とキレたくなる時もある。これは僻みです。
ほんとはわかってんだ このネーム私は好きじゃないけど、世間の注目度が高い題材をキャッチーに描いててSNS受けするし、いわゆる流行りなんだよね…通るよね。わかるよ。

わかってても悔しい!!!!!!!!

こういう日々を送ってる。
自分の企画だって少しずつ進んでいる…とは思うけど、契約書など書くまでは全て口約束で、担当編集の言う言葉を全て鵜呑みにしてはいけないと思う。雇用関係じゃないし。
彼等は仕事として作家をグリップして、機嫌をとってくれているので、それを真に受けて「私って天才なんだな♪」と受け取るにはこの仕事は危険すぎる。

この悔しさ自体は悪いことではないと思う。かの有名なオータニサンも「憧れるのは辞めましょう」と言っていたように、何よ!!!あたしだって!!!と思う事は競争していくうえで大事な事な気がする。
私は漫画以外でこういう「あたしだって!!」にあんまりならないので、やっぱり漫画が好きだし執着してるし、仕事にするのは向いてる人種だと客観的に思う。悪口のコメントとか書かなければ良い。思うのは自由だから。大丈夫。
と、冷静にわかっているつもりではあるが、やっぱり「キーッ悔しいヨォ~ン」と転がり続けるのはつらいので、これはもう早く自分も同じステージにたてるよう頑張るしかない。

連載、というステージに立てたところで、また次は売上とか打ち切りとかでキーッとなったりするんだろう。気が遠くなるような、やってやろうじゃねーか!!!!!というような気もする。

涼しくなってきたのでハムスターがトイレに床材を持ち込んでおうちにしてしまっている。だがそこはトイレなので夜にはその床材を撤去しなくてはならない。
トイレはトイレ、としないと、ハウスのそこらじゅうでおしっこされてしまうかもしれないから。ハムスターのしっこは臭い。
ハムスターの労力や家を荒される悲しみを思うとつらい。でも仕方ない。
悲しみってこの世に溢れてる。みんなも頑張って行こうな。


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太郎
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