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#55 関西個性化学会に参加して①
武庫川女子大学で関西個性化学会が行われました。
第2回の単元内自由進度学習の学びをシェアさせていただきます。
第5学年 理科での実践
西宮の中西先生の実践発表でした。5年生の理科です。
話を聞いて、素直にいいなと思ったのは、子どもがいきいきと学んでいるという話。休み時間に理科室に50名集まるという。それだけ子どもたちがワクワクしている証拠だと感じた。
理科という教科の特質
理科は仮説を立てて実験していく。その過程が自由進度学習と親和性が高いと感じた。実験のキットもあるため、色々な仮説を立てたり、条件を変えたりして自由に実験することができるのが理科の良いところだと思った。
充実した学習コーナー
環境整備も素晴らしく、理科室がいい意味で遊びの場となっていた。
「遊びの中に学びがあり、学びの中に遊びがある」
緒川小学校から来られていた先生が言われていた。まさに、学びが遊びになり、遊びながら自然と学んでいる状態になる環境であったと思う。
教科の本質に迫れているのか!?
気になって質問した部分。実験に夢中になり、時間がなくなった児童がいたという。そういう児童がいるということは、他にも学びが終わらなかった児童がいたと考えられる。
その場合、教科の本質である教科の目標や見方・考え方を育てられているのだろうか、と疑問を持った。
中西先生からは、
「全員が学べているかと言われたら、そうではないと思います。しかし、自由進度学習はあくまで自己調整力や学習計画力を育むために行なっているので、他の単元で教科の見方・考え方を養う学習はしています」
自由進度学習はあくまで、自己調整力や自己学習力を高めるためのツール。そこに全てを振るという覚悟が必要だと感じた。
自由進度学習を進める上の3条件
質問した後に、武庫川女子大学の藤本教授とお話ししました。
そこで、自由進度学習を進める教師に必要な3つの条件を教わりました。
1 教材研究ができる
2 子どもをみとることができる
3 我慢ができる
1は、どの教材で自由進度学習を行うかということを見極める力が必要だということ。
2は、目の前の子どもたちにあった手引きや学習環境を整えるために、児童理解が必要だということ
そして、3は、何もかも教えたがるのではなく、子どもに委ね、教えることを我慢する必要があるということ
藤本教授は、初任者レベルの教師には自由進度学習をお勧めしないと言われていました。