ユーザー系SIerにおける金融系SEとしての仕事や働き方について
皆さんこんにちは。
私は新卒でSIerに入社した若手エンジニアです。
もともと学生時代は情報系ではない学部に所属しておりましたが、いろいろ考えた末SIerという業界に飛び込むことになりました。
現在就活生でそもそも業界が決まっていない人や、IT業界には進みたいけど実際にどんな仕事をしているのかということや働きぶりがよくわからないという人は多いのではないでしょうか?
今回はそういったSIerの業界研究および企業研究してみたい学生のために、金融系SEである私の体験を基に仕事のことや働き方のことについて紹介したいと思います。
この記事を読んでみて面白そうだと思ったり、はたまた自分には向かないかもしれないなど今後の方向性決めの参考にしていただけると幸いです。
この記事を読めばOB訪問一回分くらいの価値があると言えるくらいの内容にしているつもりなので、是非一人でも多くの人に呼んでもらえると嬉しいです。
1.SIer業界について
まずはSIer業界について簡単に説明いたします。
もう知っているよと言う人は飛ばしてもらって結構です。
SIerはシステムインテグレーターの略称のようなもので、一般的にはSIやSIerと呼ばれています。主な仕事内容としては、政府や一般企業といった顧客に対して営業をかけてシステム開発を受注するところから実際に形にして保守運用までをトータルで担うことです。
上の図ではIT業界の代表的な企業を便宜的に種類ごとに分けた業界地図になります。以前まではSIerとコンサルはある程度明確の線引きがあったようですが、最近はITコンサル(Big4やアクセンチュア)もSIerと同じような役割を担う場面もあるのかなと感じます。(詳しくは後述します)
SIer業界は一般的には多重請負構造であると言われています。実際に現場を見ていても、システム開発をするにあたって1社だけでまかなうということは少なく、大手が得意としているような大規模システム開発案件では上図のように複数の会社が絡んでくることがほとんどです。
会社選びに当たっては自分がどういう仕事をしたいかによって会社を選ぶ必要があり、大手に限って言うとやはり年次が上がるにつれて手を動かす機会は減っていきます。もっというと自分でプログラミングをしたことがないままキャリアが進んでく人も大勢いるのがSIerの特徴です。
SIerの代表的な企業としては、NTTデータ・富士通・日立製作所・NECの4つが挙げられることが多いです。(売上額が段違いなので)
自社製品を前提としたトータルソリューションを強みとしている企業もあれば、製品に依存しない自由な提案を強みとしている企業もあり、企業によってカラーが異なります。
また、得意とする対顧客業界にも特徴が表れています。NTTデータのように一般企業から公共系の案件まで幅広く持ってる企業もあれば、私の会社のように金融系に強みを持っている企業もあり、ネットでは独立系・メーカー系・ユーザー系などの名称がつけられています。
※個人的にはその分類にこだわるよりは自分がどの業界にどのような仕事をしたいかで考えた方がよいと思っています。
今回のこの記事ではその中でもいわゆるユーザー系と呼ばれる親会社やグループ会社への案件を強みとした企業の働き方について紹介します。
2.ITコンサルとSIerのすみわけについて
次にITコンサルとSIerのすみわけについて個人的な見解を示したいと思います。
最近はコンサルバブルでSIerからBig4やアクセンチュアに転職する人が増えているそうです。私も第二新卒の転職でコンサル業界を見ていましたが、違いを正確に理解することは難しいのが実情です。
ただいろいろと話を聞いて思うのは、システム開発案件において担当する工程や役割が異なるということです。
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