tarotjournal22 教皇とアガスティアの葉 - お金でカルマは解消できるのか? -
アガスティアの葉をご存知でしょうか?
わたしも自分で説明できるほど詳しくはないので、Wikiの力をお借りします。
少し前、YouTubeやSNSでアガスティアの葉について言及(というか宣伝)するインフルエンサーが多いなと感じた時期がありました。きっとどこかから案件依頼があったのでしょう。
以下、覚えている限りですがその動画で話されていたことの要約です。
①この葉を見つけてくれる業者は色々ある。偽物も多い。
②自分の全人生がそこに書かれていて、それが本当に自分の葉かどうかは、親兄弟の名前だったり厳正なチェック機能がある。とても具体的なので、当たってると感じる。
③葉は何章かに分かれていて、それぞれ別にお金がかかる。(そのときは1つ15万前後だったとおもう:通訳含む)
④カルマを解消するためのオプションがあり、追加のお金を払うことでその業者?人?がカルマを解消してくれる。
ざっくりとしか覚えてないのですが、上記のような感じでした。
わたしは疑り深いというのもあるんですが、もし仮にそれが真実だったとしても、未来がわかったらつまらなくないかなという思いもあるので興味はないですが、今日語りたいのは、④についてです。
お金を払って、個人のカルマを解消することは可能なのか?
払う=祓うって言ったりもするけれど。
カルマ解消の目的がどのように定義されているのかわからないけど、霊的な成長のためなのかなと個人的には解釈しています。
霊性の道を歩むとき、わたしたちは外なる神ではなく内なる神・聖性に導かれて「個人的な個別の経験」のなかでそれを体験することになる、ということがタロット教皇のアルカナのひとつです。グノーシス的ですよね。
背景にある2本の柱は、鳥居のように彼のいる空間を神域へと変えています。左手の三重の笏で天とつながり、右手で祝福の印を結びます。
彼は神(宇宙)の法を受け取り伝えようとするメッセンジャーです。その神は内在神なので、自らの内にこのメッセンジャーを見つける必要があります。
わたしたちはその声にしたがって、自分の人生に彼のメッセージをあてはめて、個別の体験として霊性への理解を深めていく。
このプロセスを無視して、お金で霊性の獲得ができるのか、というのがよくわからないのです。
仏教などでは、子孫が先祖の業を解消することができるという話を聞いたことあります。ある種の癒しやヒーリングは、相手を縛っている見えない鎖をほどく効果があるとも信じています。
となると結局は、それを請け負う側の意識と、依頼する側の意識の問題かもという気がしてきました。
ただし、教皇(5)のシャドウは悪魔(15)なので、そのシャドウを含めて霊性の学びは深まっていく。つまり、騙されていたとしても、そのことも含めてのカルマの解消ですね。
純粋な教皇としての意識でカルマ解消を行うならそれは可能だし、シャドウである悪魔(おそらくほとんどのケースでこれが入り込んでいる)が入り込んだ状態で行われれば、騙された!となる。
癒しというのはお金のやり取りが発生しようが、しなかろうが、どちらにおいても可能なのでしょう。癒しに金銭のやり取りは必要ないけど、あったからといってできなくなるものでもない。つまり関係ない。
関係ないけど、お金が絡むとそこにシャドウが入り込む隙ができるので、そういうことをお仕事(あやしいと言われがちなこと。わたしのやってることも含むし、ヒーリングや癒し、精神世界に関すること全般)にする場合は、良心(聖性)を育み、良心に沿って行動するよう不断の努力が必要だなとおもいます。
ここで、「良心……いいことだけをしなくちゃけない。悪いことしちゃだめ。」とは変換しないようにしたいです。「ねばならない」はある種の隷属なので、そういうときは悪魔がひっそり入り込んできています。
そして悪魔を自覚したならば、追い出そうとするのではなく、受容することが良心を育むことにつながります。難しいけどね!不断の努力です。