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逆ピラミッド組織に生まれ変わる〜財務経理〜

[現代を取り巻く環境]


現代、新型コロナウイルス(COVID-19)や台風、地震などの災害、AI技術、テクノロジーの急激な進化により経済の変化が予測しにくい時代となっており、それは今後更に加速していくでしょう。


こういったあらゆるものを取り巻く環境が目まぐるしく変化し、将来の予測が困難な状態を「VUCA」と表現されるようになりました。

  • Volatility(変動性)

  • Uncertainty(不確実性)

  • Complexity(複雑性)

  • Ambiguity(曖昧性)

「VUCA時代」で、財務経理の業務は今までよりも複雑化し、負担が大きくなっており、その対応に毎日追われ、業務をこなすのに手いっぱいという企業は多いと思います。

こういった組織状態が続くと、業務を回すのが非効率となり、組織は疲弊し、衰退していきます。実際数年前、私の会社もこの状態に陥りかけていました。

「会社として成長していても、財務経理組織としてその成長についていけなくなる時が来る。」そんな危機感を覚えた一方で、こんな決意をしました。

「先手を打ち、どんなことが起きても対応できる財務経理組織を作り、会社の成長を促進できる組織でありたい!」



現在の組織、ピラミッド組織


財務経理の役割として4つあると思っています。

  1. オペレーター(日々の処理の実行)

  2. スチュワード(ガバナンスの整備・強化、利害関係者とのリレーション)

  3. ストラテジスト(将来の経営環境を見据えた、戦略の策定)

  4. カタリスト(策定された戦略の実行)

私の会社は以前、4つの役割の構成として、以下の「ピラミッド組織」になっていました。

この状態の何が悪いのか?

先程説明した、「VUCA時代」で先を見据えた対応ができていないと、その時に起きたことを考え日々のオペレーションをこなす。オペレーターは予測しなかった出来事により、増えた業務を追加で行う日々⇒残業が増加⇒組織が疲弊・・・。

悪循環です・・・。


役割の中でカタリスト、ストラテジストの人員が少なく、先手を打った対応、組織構造の変化をしないことにより、上記の悪循環になっていきます。

[2040年、逆ピラミッド組織に生まれ変わることが必須]

2040年の財務経理組織の理想像は以下イメージです。

オペレーターの業務は限りなく、「ロボット」に置き換えていくべきです。

オペレーターを減らした代わりに、ストラテジスト、カタリストの人員を増やしていく。

こうすることで、「VUCA時代」で先手を打った対応が可能になり、会社の成長を促進できる財務経理組織になれると思っています!

「そう簡単にこんな組織を作れるわけがない!」

そうなんです・・・。

全くうまくいかないんです・・・。


次回は、「逆ピラミッド組織」に生まれ変わるためのステップを綴っていこうと思います!

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