司法書士事務所に転職するときにチェックすべき11のポイント。ブラック事務所には特に気をつけて!
ブラック事務所について
あの事務所ブラックらしいよ
この事務所は止めておけ
ブラック事務所に入ったらどうしよう
合格発表後によく見かける話題が今年もTwitterなどで見かけるようになってきましたね。
どうもブラック事務所で補助者で働いたことがある書士ろぐです。
ブラック事務所ご存知でしょうか?
司法書士業界のブラック事務所とは、補助者決済やキックバックなどの倫理違反、残業代未払い、パワハラ、長時間労働などの労基法違反を行っている事務所のことを指します。
司法書士が労基法違反や倫理違反をするなんて考えたくないかもしれませんが、残念ながら業界にいるとブラック司法書士事務所、ブラック司法書士法人があるというのを見聞きするようになると思います。
実際にブラックリストという「行ってはいけない事務所名と説明が記載された資料」も出回っています。
ブラック事務所には入りたくないですよね?できるなら働きやすい職場へ転職したいですよね。
でも、「ブラック事務所に気をつけてください」と言われてもどうやって気をつければよいのか分からないですよね?
「どこに注意して転職活動していいか分からない」という方もいるはず。
そんな方のために、この記事では司法書士業界に転職する際に知っておきたい「業界特有の気をつけるべき点」や「ここは注意しろ」、「確認したほうが良い」というのを取り上げていきたいと思います。
チェックすべきところ11選
雇用契約書があるか
みなし残業の有無
資格者人数・補助者の人数
事務所の設備環境
面接する人同士のやりとり
事務所内の人の表情・雰囲気
事務所内が整っていない
分業制なのか担当制なのか
繁忙期の忙しさ
事務所のHP
社保があるかどうか
1つずつ詳しく取り上げていきたいと思います。
雇用契約書があるか
雇用契約書があるかどうか?
「はっ?!何言ってるんですか書士ろぐさん、そんなのあるに決まってるでしょうがぁーーー」って思ったと思いますが、ク○事務所はないところもあります。
こんな事務所は論外なので、いざ働き始める時に雇用契約書がないと言われたら、辞退したほうが良いかもしれません。十中八九ブラックでしょ。
みなし残業の有無
業界では定番のみなし残業!
「給与はみなし残業30時間を含みます」、「40時間の固定残業を含みます!」みたいな求人を見る機会が増えると思います。
みなし残業だと給与を支払う側は残業代の計算の手間を省け、人件費の見通しが立ちやすいなどメリットがあり、雇用される側だとみなし残業以下の残業時間ならその分は残業せずに給与がもらえるので、閑散期と繁忙期で給与に差がでなくなるというメリットがあると言われています。
ただ、実情としては早く帰りたくても「みなし残業払ってるんだから、残業するのは当たり前な雰囲気」を感じて帰りづらかったり、いくら残業してもみなし残業以下なら給与変わらないので「別に頑張ったところで残業代が増えるわけでもないしなぁ」とモチベーションの低下に繋がってしまう可能性があるので、注意が必要です。
ちなみに、みなし残業を超えたら別途残業代の支払いが生じるので、未払いなら労基法違反のブラック事務所です。
資格者・補助者の人数
事務所の人数が少な過ぎて、何か質問したくても忙しくて全然質問できず、実務を学べる環境ではないみたいなところもあります。
こういう事務所だとみんな余裕がないので質問すると「自分で調べろ」とか言われるとか……
人数が少ないと気軽に休みも取れなかったりしますからね。
事務所によりますが、決済事務所で月末に休めると思うなよ!!
事務所の設備環境
PCが1人1台ない事務所なんて……ありますよねー
自分も経験があるのですが、PCが1人1台ないとホント仕事しづらいです。
こういう事務所は仕事があまりないか、作業効率とは無縁なのでご注意を。
申請書作成するのに順番待ち?人増やす前にPC増やそ?
面接する人同士のやりとりが微妙
面接する人が2人とか複数人の場合には、面接する人の間のやりとりかも結構見た方が良いポイントですね。
職場の人数が少ないとここのやりとりが微妙な時点で職場の雰囲気あんまり良くない可能性が高いんですよね。
事務所内の人の表情・雰囲気
事務所で面接を受けたり、事務所見学ができるならそこで働く方々の雰囲気や表情は確認しましょう。
雑談が全くない静かな事務所や雑談がしやすい普段から会話がある事務所など様々だと思うので、自分が実際にそこで働くことが考えてチェックすることが大事です。
とりあえず、働く方々の目が死んでたらその事務所は止めましょう。
目は口ほどに物を言うと言いますからね、要チェック!
事務所内が整っていない
働く職場だからこそ気持ち良く働ける職場が良いですよね。
机に書類が溜まっている、書類ファイルがぐちゃぐちゃしてて汚い、本棚もぐちゃぐちゃ、案件管理の書類が無造作に積まれているようなところで働くと結構ストレスが溜まったりします。
みんながいる場所が整っていない、整っていないことについて何も思わないってやはりどこかずれている可能性があるのでブラックフラグが立ちやすいと自分は思います。
分業制なのか担当制なのか
分業制なのか担当制なのか、補助者と資格者の役割が分かれているかなど、携わることができる業務が事務所ごとで変わってきます。
独立を前提に幅広く業務経験を積みたい方ではあれば、分業制でなく、担当制で最初の打ち合わせから完了書類の発送まで一連の業務に携わることができる職場の方が経験が積めます。
繁忙期の忙しさ
繁忙期の忙しさはチェックしましょう。
繁忙期は残業時間80時間です。みたいなところあります。
求人サイト記載は控えめだったりもするので、80時間で収まれば良いですね。
そもそも残業80時間とか働きすぎっ!!
事務所のHP
事務所のHPを見ると分かることも多く、HPに力が入っていなかったり、HPそのものがない事務所はアナログな可能性があります。
取り扱い業務もHPから決済事務所、相続特化、商業特化、事務所のメンバー、ボスの経歴など結構わかります。
幅広く業務を書いてあるだけで実際にやってるかはわからないので、書いてあったとしてもメインでどんな業務を扱っているかは確認した方が良いです。その業務ができるかと思って応募したら「うちはその業務ほとんどやってないよ」と言われることがあります。
社保は完備されているか
社保が無いから即ブラックと判断するかどうかは人それぞれですが、5人以下の事務所に転職する方は社保があるかどうかの確認はしましょう。
司法書士法人の場合には、社保がありますが、個人事務所で5人以下のところは社保がないところもあるので注意が必要です。改正される前は5人以上でも社保がないところもあったので、良い時代になりましたね。うんうん。
転職した先が合わなかった場合には…
万が一自分に合わない職場に当たってしまった場合には山崎先生のように決断して辞めるのもひとつかなと思います。
資格者であるならば、次の職場が見つかりやすいと聞きますし、嫌々働いて司法書士の仕事自体嫌になってしまうのはホントもったいないと思います。ただし、資格がない司法書士補助者の場合には、資格者より求人が少ないので再転職の難易度は高いので、なるべく転職するときは注意してください.
最後に
今回は転職時に気をつけるべき点を紹介してきましたが、正直いろいろ注意したとしても転職してみないと分からない点も多いです。
それでも上記点を気にするだけであらかじめブラックな職場を避けることができると思いますので、良かったら参考にしてみてください。
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