着物を着た占い師、鶴岡八幡宮に立つ
江ノ島を後にして、鎌倉高校前駅でスラムダンクの聖地を巡礼。
そしてこの後、私は鎌倉に向かいます。
第一話はこちら。
第二話はこちら。
鎌倉高校前から江ノ電に乗って、鎌倉までやって来た。鎌倉に来たのも、20年ぶりぐらいである。
前回は横須賀線に乗って帰るためだけに立ち寄った駅なので、降りるのは初めてだった。
私の自己表現でよく書く慣用句の話をすると、「いざ鎌倉」と言う慣用句は、やってやるぞ。と言う意味の慣用句だそうだ。
「やってやるぞ」は「やってやるって」の越中詩郎に置き換えてしまうオールドプロレスファンの私は、少し気合を入れながら、鶴岡八幡宮の参道を目指す。
そして参道の入口にある赤い鳥居を潜った瞬間、私は思わず声に出して怯んだ。
「めっちゃ人、おるやん!」
越中詩郎のやる気はあっという間に失せてしまうぐらいの、参道に居るあまりの人の多さに驚いた。
もしこれが初詣の時期だと一体どうなってしまうのだろうか?
そんな心配をしながら、遠くを眺めた時に見えた参道の終点に驚き、ここをしばらく歩くのかと覚悟を決め、歩くことにした。
幸いにも鎌倉駅は江ノ島とは違い、着物男子は周りの着物女子がちらほらいるので目立たず、ジロジロと見られることはない場所だった。
なので、着物を着ると人目が気になる、という考えの方は、鎌倉の鶴岡八幡宮巡りをおすすめする。
それはさておき、江の島と鎌倉高校前の砂浜を歩いたせいか、お腹が空いてきた。
そして、参道には食べ歩きのできるお店がたくさんあるのだ。
だんごに、おかき。さつまいもに饅頭。参道には誘惑がつきものなのだが、鶴岡八幡宮の参道にある誘惑は、私の想像以上の誘惑であった。
そして、参道にあるお店の数が半端なく多い。
私も海風にあたりながら散歩をしていたのかお腹が空いてきて我慢出来ず、思わずスイーツに手を出してしまう。
アップルパイである。
アップルパイを食べた感想だが、クリームの入っているアップルパイが好きな方は「あり」、リンゴだけのアップルパイが好きな人には「なし」である。
それでご判断していただければと思う。
少し小腹を満たしたところで、参道を歩き、ようやく鶴岡八幡宮に到着。
七五三の時期の日曜日。たくさんの人が溢れていた。
境内に入り歩いていると、あることに気づいた。
それは、参道の道が、日光東照宮にとても似ていたのだ。
Twitterのフォロワーさんと会話して知ったのが、日光東照宮を建立する際に、徳川家康が尊敬する源頼朝の鶴岡八幡宮を参考に作ったのではないかという話である。
そう言われてみたら、そんな気もしてきた。
今振り返ると、とても勉強になった。
そして、写真を改めて確認してみると、何となく写真の中に竜神様がいらっしゃるように見えなくもない。
しっかり本宮でお参りをした後に、丸山稲荷社、そして白幡神社を回った。
本当に心が整ったと思える時間となった。
鶴岡八幡宮を後にして、しばらく歩くとコーヒーが飲みたくなったので、参道にあった喫茶店に入ることにした。
お店の名前は、カフェロマーノと言うらしい。
カフェラテにふわふわ感があり、チーズケーキもおいしく頂くことができた。
ここで休憩をして、今日の工程を振り返りながらTwitterでつぶやいていた。
(カフェラテがとてもおいしかったです。ごちそうさまでした)
そして、ある重大な事実に気づく。それは、鎌倉の大仏を見ていない事である。そして時計を見ると、拝観時間を過ぎていた。
仕方ない。ここまで回ると欲張りコースだ。
きっと、拝観する必要はなかったのだと言い聞かせながら、鎌倉駅に向かう。
そして鎌倉の駅が見えてきて、今どんな気分なのかを確認していた。
そしたら、こんな言葉が出てきた。
めっちゃ楽しい。
自分はとても楽しんでいることを体感できたことは、素直に喜ばしいことだなと感じた。
夕日が落ちてきて、月が上がってきた。
ぼちぼち帰ろう。
そう考えて、もう一度江ノ電に乗って、移動することにした。
最後にプレゼントが待っているとは知らずに。
つづく。
最終話はこちらです。
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