実践2:リーダーのキャパ問題の解決へ。
リーダーのキャパ問題(=詳細こちら)
その具体的な解決策についての記事、実践2。
まず、団体が「チーム移行中」段階だとして、大事なこと&典型的な障害4つを前記事で書いた。
【実践1の要約】
・リーダーのキャパ問題の実践編を書く上で団体を3段階に分類。
・3段階のうち、一番理想的なのが「チーム移行中」。その理想的=最も対応が簡単なレベルを前提としての記事。
*でも、どの段階にいる人でも読む価値があると思う。
・前提:リーダーは聞く耳を持っていて、権限移譲も経験ありetc
■ぶっちゃけ「会議で”リーダーのキャパ問題"を議題にする」だけで進展
■長期視点を共有し、短期の失敗や停滞を受け入れる
■腹を割って話す。これが大事。
-コアメンバーが役割や期待、忙しさなど率直に言って相互理解を深め
-リーダーが「個人の努力じゃ、どうしようもない」「これ以上は無理」「やるべきことが出来ていない」を認める
■「苦渋の決断をしなきゃいけない」をコアメンバーが共有する
-お金の不満、各人の得意不得意などあることも分かった上で
-”今は”解決できる余裕がなくて問題は色々あるけれども
-”今は”理想を捨て、とりあえず最低限の品質や、場合によって失敗も許すしかないんだとコアの皆が腹落ちする
■柔軟に役割や担当、分業を話し合う。
*リーダーに過度な期待を持たず、「勝手に自分が高い期待を持ったから、勝手に失望しちゃう」ことの無いように。落ち着いて……。
【”スローダウンする勇気”こそ持て。】
で
業界人なら知っている通り、NPOや社会運動など「燃え尽き症候群」ありますよね?
僕の長年の友人も、とある団体で最終的にトップまで行ったけども…
前記事で「長期視点を共有」することで「短期では低迷も覚悟」という文脈で書いたんだけれど、時にはこっちが大事。
■「最悪の選択肢」として
コアメンバーにやらせてスピードダウン
じゃなくて
■「持続的成長の最善の策」として
コアメンバーのスキルアップ&メンバーに失敗する機会を与える。
そういう発想を経営者が持てたら、「リーダーのキャパ問題を解決するための確固とした力をリーダー自身が持つ」ことになる。
【リーダーの”仕事の質”と”BEING”】
活動や団体の成長について
『適度なスピード』という意識を持つこと。
それは「単純な拡大志向からの脱却」「量と質のバランス」「仕事とワークのバランス」など色々リーダーの思考の中では同時に起こっていると思う。
これは尊敬する経営者、僕の友人の言葉。
すごく僕には腑が落ちた。「ビジネスのパワポで示される急成長⤴」って短期のことで、長期で団体の成長を考える時は「もっとゆったりと考えないといけない」「早い時と遅い時、両方受け入れるマインドが大事」なんだと。
そして
「持続性を前提に適度なスピード/スピード調整」を自分のものにすると
「サステイナブルとは?」「リーダーは究極的に何をするべきか?」「意思決定の質と自分のメンタル」「家族・人生と活動のバランス」「自分の普段の在り方」「内省と他者へのリスペクト」といったことへの考察・理解と関わってくるんだと思う。
『完全ワントップ』、『沈黙でワントップ』にいて大変…
ご理解いただいていると思いますが
・現在が「完全ワントップ」なら、まず「沈黙でワントップ」への移行を
・現状が「沈黙でワントップ」なら、「チーム移行中」にレベルアップ。
そういう段階論で考えてゆく。
実践編1&2は「チーム移行中」向けとなりました。
実践編3~(沈黙でワントップ向け)に続きます。