都知事選総括⑥小野たいすけの戦略性
今後、山本太郎、れいわ新選組への提案を考えてゆくにあたり、まずは小野たいすけの選挙対応から学びを改めて共有したいと思います。
<基礎票の積み上げと質の高い選挙運動>
れいわ新選組は昨年比例で24~45万票。
でも支持率0.4%(東京都)で地方議員いないから、ポスボラは頑張っているけれど「フルで動ける、プロのマンパワーは非常に少ない」ですね。
これは選挙で獲得した票は、信頼や具体的な人間関係の積み重ねとして維持しずらいから「基礎票として固められず選挙終わったらボロボロと落ちてゆく」ことを意味します。
もちろん、予定候補者が頑張り始めていますが、これからですね。
それに対し維新は比例で39~47万票。
支持率が2.1%(東京都)、かつ吉村人気。
東京出身の国会議員や地方議員、予定候補者含めると30名弱。 つまり、「フルタイムで動けて」「経験豊富=プロ」のマンパワーが秘書含めれば少なくても30名はいる。
つまり彼らの日常活動=「直接有権者と接する日常的な信頼関係」があるから、「きちんとした基礎票になる」。
それをベースに『質の高い選挙運動』する訳だから結果出る訳ね。
<質の高い選挙運動とは?>
「全く無名の候補者なのに、山本太郎とほぼ互角。」だし
「山本太郎が強いはずの20,30,40代において小野候補の方が獲得票数が多い(NHK出口調査)」訳ですから。
結果がその「質の高さ」を表しています。
「無名でも効率的に、質の高い選挙をやれば成果を出せる」と。
◉歴史的データに基づいている
-東京では「経営者(的センス)を訴求して100万以上は得票できる可能性・過去の実績がある」
-知名度は低いものの、都知事選で勝つ4条件をきちんと意識してる(詳細は下で)
-都知事選で勝つための戦略(歴史的に分析した結果)をきちんととっている(詳細は下で)
◉ターゲティング&差別化
-最も大きい自民党支持層と無党派層。この2つをターゲットにして
-政策を詳しく理解しなくても「明確に支持する理由」が「端的に説得力を持って表現」する
◉風・時流にのった心理インパクト
-今回は「吉村人気」を使いましたね。
<小野たいすけさんのポスター>
都知事選で勝つための4条件と2戦略はコチラ。
条件1の知名度は満たしていない。
それ以外を見ると
◉政治家としての実績。 これは「前副知事」ですね。
◉時流にあった心理インパクト。 これは「吉村ブームを利用」してますね。
◉希望&将来有望な人材。
要は「46歳の前副知事という実績あって信頼できる人が(僕は知らないけども)”東京を切り開く”と前向きなメッセージをドンと赤字で
活動的な感じで自信満々に正々堂々チャレンジしようとしてる」
「コロナ対策で人気の吉村さんみたいなもんだ」と。
<吉村人気と「元副知事」と若さと。>
これを「選ぶ理由として明確に真正面から伝え」た。
受け取る側は
◉「保守でありつつ反小池」
◉「小池(通常は自民)に立ち向かう勇者」
まさに戦略2ですね。
この戦略が「しっかりした維新の基礎票の上に乗る」訳だから、ちゃんと票が取れたんだということですね。
それゆえ、僕が「選挙の評価としては”小野たいすけさん一人勝ち”」と評価している訳ですね。
今後の衆院選の足掛かり?次の都議選への基礎固め?としてはバッチリですね。