祝・吉田はるみ当選:東京8区分析2。
前記事の通り
◉東京8区、吉田はるみ当選は奇跡の積み重ねだったと。
◉地域での地道な活動があったこその結果
にプラスして
◉山本太郎の件で全国注目の選挙区となり空中戦も味方につけた...
などなど「9・7・2法則」に則った勝利だった、と まとめました。
それにしても下記の計算があまりにバッチリで『立憲だけの勝利でなく、野党共闘の勝利』だと判明したので、野党共闘の意義が問われている中、「もし~だったら」シュミレーションをしてみました。
【そもそも。出口調査に基づく説明式】
これは前記事で紹介したNHK出口調査を基にしました。
要は
①無党派層の割合が3割
②固定層(主に自民層)から石原は全体の28%を獲得
③固定層(野党共闘層)から吉田は全体の27%を獲得
④石原は無党派層の19%から獲得
⑤吉田は無党派層の62%から獲得 というモデルです。
【投票率の上昇なし】シュミレーション
今回、前回の投票率に比べ東京8区は5ポイント(前回比10%)の、通常あり得ないレベルでの投票率UPとなりました。
その投票率がアップしなかった場合:
・-26,716票の無党派層の投票が減った、と想定
その結果、①投票者総数が減少 ②固定層の割合が上昇しますが
吉田候補 12万票で勝利 vs 石原候補9万4千票
【れいわ支持者全員白紙】シュミレーション
山本太郎の件で揉めましたよね。
でも長い期間をかけ、丁寧に立憲野党支持者・立憲・共産党・社民・国民・れいわ間の関係を作ってくださった現場の皆さんに頭が下がります。
最終的には「太郎が8区立候補を取りやめ」かつ「応援演説も行い融和をアピール」し、円満になりました。
が、杉並は上記のように「共同街宣」するなど、特別に地域での市民連携が党派を超えて努力された地域だからこそ融和ができましす。繰り返しですが、本当に頭が下がります。
でも、そういうケースはごく少数で、特にネットでは「立憲支持と、れいわ支持は仲が悪い」ことも多いですよね。なので…
れいわ支持者が全員白紙投票した場合:
投票総数は変わらないが、吉田得票数だけが下がり
吉田候補 9万7千で薄氷の勝利 vs 石原候補 9万4千
【れいわ支持者2/3が棄権】シュミレーション
丁寧に立憲野党支持者の皆さんが信頼と関係づくりをされてきたので
「山本太郎が激怒」「立憲との約束等を暴露」し「バトルになってしまった」として全員でないとしても....
れいわ支持者の2/3が投票棄権した場合:
投票総数が減少し、
棄権者がこれだけ出る状況は必ず悪影響出ますので若干マイナス考慮をして
吉田候補 10万5千で勝利 vs 石原候補 9万4千
【れいわ全支持者が棄権】シュミレーション
「完全に仮の話」ですので
次回の選挙の体制作りのため、気を引き締める、という意味で見てくださいね。「みんなの勝利はこれからもみんなで守る」必要があると思うので。
れいわの全支持者が投票棄権した場合:
投票総数が減少します
吉田候補 9万7千で薄氷の勝利 vs 石原候補 9万4千
【さらにマイナス影響】シュミレーション
「まさにワーストシナリオ」こそがシュミレーションの意義なんで、どうぞ怒らないで...。
要は「支持者が明るく希望をもって元気よく!」という今回とは真逆で「内部のイザコザありーの、分裂~」となったら、実際は相当、当事者以外の周りへの影響あると思うんです。
れいわの全支持者が投票棄権、その波及効果もあった場合:
・投票総数が2千減少する
>> 政治のイザコザ・支持者同士の罵り合いに嫌気がさして棄権者増
・激怒したれいわ支持者が周りに影響を及ぼし、吉田票が1400減少
・状況に応じて石原陣営や公明党も力が入って+1400票とすると...
吉田候補 9万5308票 vs 石原候補 9万5457票。
>吉田候補のギリ負け、というシナリオもあり得ない話じゃなかった。
【最後に】
とにもかくにも、地域での支持者同士のつながり・信頼・対話を作り上げてきた皆さん。
ぜひ、それがこの奇跡を生み出した卵だったと思います。
他にもいろんな奇跡があったけれども
とにかくボトムアップの民主主義・現場こそ大事だと思います。
本当に敬意を表します。
今後は「みんなで守る」という先駆事例になると思います。
その経験を、失敗や成功を仲間にシェアし
「一緒により大きな物語を作っていきたい」、そう思います。
ありがとうございました!!