高級車の理由
高級車が店の前に停まった。
降りてきたのは小太りの成金ファッションのセピアオッサン。
セピアは弁当売り場で唐揚げ弁当とハンバーグ弁当を手に取り悩んでいる。
駐車場にゆっくりとリムジンが入ってきて店の前に停まった。
「ぼっちゃま、お迎えにあがりました」
身なりの良い初老の紳士が車から降りてきて、ボクが大富豪の孫だったという驚愕の事実を知らせた。
「え?ボクに妹が!」
追い打ちをかけるように都合のいい事実が発覚する。
妹は超美人。しかもボクとは血のつながりが無いという。
危険な恋愛ゲームの始まりだ・・
気が付くとセピアが前に立っていた。
そして、驚愕の事実が知らさせた。
「財布忘れてきちった・・」
恥ずかしそうに車に乗り込むセピア。
今日もリムジンは迎えに来ないな~。
店長です。
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