不確実性
おはようございます、こんにちは、こんばんは、tarokenです。
今日の話は不確実性です。
読書会
最近ゆるゆるな読書会に参加させていただいています。
今日の課題図書は「エンジニアリング組織論への招待」です。
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-7741-9605-3
全部読まずに参加しました。100ページくらいなので3分の1位だったかと思います。
完読した方、4章まで読んだ方、昔読んだことあるなーって方、いろんな方がいました。
今日はおしゃべりすることができたので、積極的に参加してみました。
その中でのテーマが不確実性でした。
読書会では「1章がコア」「2章以降は1章の伏線回収」という感じでした。
1章だけでもめちゃくちゃ価値がありそうだね、という見解で皆さん認識が揃っていた感じがします。(価値がある箇所は各々あったかもしれません)
せっかくなのでチームでも輪読しないか呼びかけてみようかなーと思いました。(それはまた別のお話し)
思考のリファクタリング、不確実性を削減せよ
とある作業の完了までの日数を誰かに見積持ってもらった時に「1−8日かかる」という解答をもらうことがあります。この振れ幅があることが不確実性を持った状態であると考えられます。つまり1日で終わるかもしれないし、8日かかるかもしれない状態です。
なぜ1日〜8日という解答をしてしまうのか、「本当は4日かかりそうかなと思っているけど、ある部分が不明瞭で、それによっては、やってみたら短くなったり長くなったりしそうだから、振れ幅を持った解答をした」というところかなと思いました。
そしてその振れ幅を持った解答をしてしまうのは「不安」からくるのではないかと思いました。
「4日って言ったのに1日でできちゃったらどうしよう」
「4日って言ったのに8日もかかっちゃったらどうしよう」
この不安を取り除くためには、不明瞭な部分を明瞭にしていくことが必要だと思います。
不安≒不確実性と捉えると、不安を削減することと不確実性を削減することは≒になりそうです。(実際に読書会では不確実性を不安に言い換えるとしっくりきた、とか、結局あとで「不安」という言葉にだんだん置き換わっている感じがする、という話をしていました)
我々のチームでも、よくスプリントプランニングでDetailの話をしているシーンを見かけますが、それ自体「どれだけの不確実性(不安)を削減できているのか?」と気になりました。例えばそれが5分程度の不確実性しか削減しかできないディスカッションをしているとすると、それは勿体無いなと素直に思うし、そこがプロとアマチュアの違いなのかもしれない、とも思いました。(本の内容からそうやって解釈してみました)
一方で不確実性というものを削減するためには「経験主義」と「仮説思考」が必要だとも書いていました。確かに不確実性を超えていくには実行して観察して分析しないと明瞭な状態にならないと思います。なるほど、スクラムの経験主義ってそういうことなの?と思いました。
なんとなくふーん、と思っていましたが、こういう言語化があると一気に進んだ気になります。(ただここも進んだ気になるだけなので、ちゃんと自分でも理解して体系的に言語化できないといけないと思ってはいます)
ということことを考えながら読むことになるので、本当に1章進まないw
エンジニアリング=工学
人文社会科学というのに私は痺れました。
私は、エンジニアリングというのは、決して理論や合理性だけで語られるものではなく、歴史や文化を含めて形成されるものだという理解をしました。だからエンジニアリングにはカルチャーがあるし、歴史的な背景や、一方で合理的な考え方があるんだというふうに今思っています。
ITソフトウェア企業は「理学」なんでしょうか、それとも「工学」なんでしょうか。
私は工学だと思っています。公共のために事物を構築するからです。だからこそ、数字上の合理性だけで良いプロダクトは生まれないと思っています。そこには人の感情や歴史、文化も交えて、決して合理だけでは語れない世界観もあるんじゃないかと思っています。そしてそれが何か、知りたいと思っています。
そして、早く読破しようw