愚かな選択は賢い選択にはなりえない
前回の投稿からもうすぐ5か月。だいぶ時間が経ってしまいました。日々考えることが移り変わっていくので、ある時点の断面を書くことは難しいですね。
今回の単身赴任は、大事なことから外れた判断をしてしまいました。そもそも単身赴任をしないと妻と決めていたのに、なぜ単身赴任したか、自戒を込めて判断がブレてしまった経緯を書き残しておこうと思います。
私は、普通の人事異動で海外転勤がある会社に勤めています。先住犬コーギーが高齢で海外に連れていくことは負荷が大きいので、妻は以前から海外転勤には付いていかないと言っていました。しばらく前に「夫婦は離れてはいけない」と大原則を確認して、いつ海外転勤を言い渡されてもおかしくないタイミングであることや、夫婦で地方移住の話が盛り上がっていたこともあり、もし海外転勤を言い渡されたら、会社を辞めて移住しようと二人で話し合っていました。
そして、海外転勤の内示が出ました。次の異動は海外ではないらしいという話が漏れ伝わってきていたので不意打ちを喰らったのと、しかも、あと一か月待てば、仮に海外転勤を言い渡されたタイミングで退職しても退職金が満額支給されるというタイミングでした。
次の異動はもちろん移住を検討している地域の支店を希望していましたが、そこで管理職をするには、海外勤務の経験が不足していることを感じていました。なので、想定外の海外転勤ではあったけれど、希望する支店に異動できる確度が高まるので、妻を日本で待たせてしまうことになるけれども、この内示を受けようと思いました。
「夫婦は離れてはいけない」と話し合ったのに、今一緒にいることよりも、二人で移住する将来を優先してしまいました。ちなみに、妻は別の視点から海外転勤、単身赴任に賛成しました。私がチヤホヤされたい性格なので、所長になったらそれが満たされるだろう、それは私にとっては良いこと、だと。
実際に単身赴任してみたら、何をしても楽しくありません。妻と離れて生きることは、色あせた毎日を生きるようです。そして、事務所長は確かに裁量はありますが、役割に殉じなくてはいけないことも実感しています。昼も夜も役割を果たすためだけに、息を吸って吐いています。そういう生活を選んだ、ということです。希望する支店に異動することはまだ何も起きてはいません。まだ起きていない将来を優先して、今一緒にいることではなく、今離れることを選ぶという、愚かな選択をしました。
愚かな選択をどんなに磨いても賢い選択にはなりません。軌道修正するだけです。