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2024-25年末年始の「不屈の民」

2024年12月21日は四谷三丁目CON TON TON VIVOの『Cambiar para siempre~永遠の変化~』に出かけました。

メンバーは
竹田賢一(エレキ大正琴)
天神直樹(Tp)
吉野繁(As)
ゴーレム佐藤(Voice)
前嶋知明(Pf)
溝辺隼巳(Wb)
石垣日菜子(Ds)

当日の演奏の模様はゴーレム佐藤さんがYouTubeに投稿しています。

第1部

第2部

剛腕な若手リズム・セクションに支えられてヴェテラン勢も暴れまくり、世界各地の音楽が時空を超えてかき混ぜられ、その渦の中に巻き込まれるのが快感でした。往年のA-Musikを思い出します。

最後に演奏されたのは「不屈の民(¡El pueblo unido, jamás será vencido!)」でしたが、2025年1月4日には国分寺gieeの「年頭の一撃 『不屈の民』との邂逅 2025」(出演: イワイサトキ、竹田賢一、大熊ワタル&こぐれみわぞう)に出かけました。

こちらのイヴェントはイワイサトキさんが歌う「不屈の民」日本語版で始まりました。gieeのオーナー三輪久美子さんによると、イワイサトキさんと三浦雅也さんがgieeでこの曲を歌った(途中でPAの電源が落ちるという怪現象が起きた)動画をTwitterで世界各地の「不屈の民」を紹介していた八月のKval(鯨)さんが採りあげ、それに対して竹田賢一さんが解説を加えたのを見て、このイヴェントが生まれたそうです。

そのイワイサトキさんと三浦雅也さんによる「不屈の民」

イワイサトキさんはこの曲の他、Sly & the Family Stoneの"Everyday People"(「みなの衆」という訳が素晴らしい)やBob Dylanの"I Shall Be Released"なども日本語で力強く歌いました。

続いて「不屈の民」に関するドキュメンタリー映画、Martín Farías監督の"Himno - La vuelta al mundo de El pueblo unido jamás será vencido" (2023)の紹介。映画には大熊ワタルさんとこぐれみわぞうさんも登場します。

"Himno"の予告編

竹田賢一さんが初めて聴いた「不屈の民」は坂本龍一さんが持っていた私家版カセットテープで、高橋悠治さんの伴奏で林光さんが歌っているものだったそうです。林光さんと「不屈の民」の関わりについて高橋悠治さんが書かれた文章が『水牛』の「だれ、どこ6」にありました。

飛び入りで太田昌国さんによる解説もありました。

大熊ワタルさんとこぐれみわぞうさんの演奏で紹介されたAdrienne Cooperが歌う"Peace in the Streets"

平和を願うこの曲をみわぞうさんはイディッシュ語、ヘブライ語、アラビア語、英語、日本語を交えて歌いました。

みわぞうさんはVíctor Jaraの「平和に生きる権利 (El derecho de vivir en paz)」も歌いました。

Víctor Jaraはクーデターによる軍事政権下、虐殺されてしまいましたが、海外公演中だったQuilapayúnとInti-Illimaniは難を逃れたそうです。

当日1月4日(土)放送のNHK-FM大友良英さんの「ジャズ・トゥナイト」の冒頭で類家心平さんがこの「平和に生きる権利」をモチーフにした即興演奏をしました。これは偶然なのか、必然なのか?

イヴェントの最後は出演者全員、観客も参加して、「不屈の民」でした。

「年頭の一撃 『不屈の民』との邂逅 2025」@giee

今後も続きそうな理不尽な状況に抗う力をもらいました。

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