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妖精綺譚と33

 せきさんに「銀山町 妖精綺譚」をご紹介いただきました、ありがとうございます。

 キャラクターについてアンサーバックの記事を書きたい気持ちもあるのですがその前に「銀山町 妖精綺譚」をお読みいただいた方へのアフターサービス。
「妖精綺譚と33のこと」
 について書き残しておきたいと存じます。
 設定上の話が中心でネタバレはありませんので、まだお読みではない方にも大丈夫です、安心してください隠してます。

 妖精綺譚という物語には様々な「伏線」が仕込んでありますので、お読みいただいた方は
「アレはここの場面の伏線だったのか」
という感覚を楽しんでいただけたのではないかと考えております。
 しかし「33」というギミック(仕掛け)に気づいた方はいないだろうとも考えております。だって私自身がしばらくしてから気づいたネタですから。

 本編には書いてありませんが「銀山町」は昭和33年に誕生した設定です(モチーフとした福島県金山町が昭和33年4月1日に町制施行されたからです)
 登場人物のうち、高橋・郷田・稲村も昭和33年生まれという設定です。町と共に生まれ町と共に育ちました。
 そして本編が始まる平成3年に全員が33歳になります(作品の中で郷田を「32歳」と表記しているのは誕生日が来ていないからです)。
 大学を卒業したばかりの田中は22歳です。

 そして物語は令和6年4月にエンディングを迎えますが、この令和6年というのは平成3年の33年後なのです。謀ったように田中が採用された33年後に物語が完結してるのです。
 これが何か意図した設定ではなく、全くの偶然ということに私自身が驚きました。

 ちなみに平成3年から物語が始まることについても、何か意図していたものではなく、リアル世界の「妖精美術館」が平成5年6月に開館していますので、そこから逆算すると平成4年度に当初予算が計上され工事が行われていないと平成5年に開館できないことになります。
 そうすると役所の仕組みからは平成4年の前年に事業企画や予算計上に向けて奮闘した職員がいたんだろう。という理由から平成3年に物語が始まりました。

 結果として偶然にも平成3年は「映画ターミネーター2が公開」「松任谷由実さんの『真夏の夜の夢』がリリース」された年ということで、何となく物語の背景とピッタリ重なる年でした。これらについて後から調べて吃驚しました。

 ここまでお読みいただいた方は
「その程度の話か、読んで時間の無駄だった」
と感じた方もいるかと思います。
 妖精綺譚本編と合わせて
「時間の無駄、散々(サンザン=33)な気分」
というところまでが「妖精綺譚と33のこと」と御理解いただければ幸甚です。
 5月19日の文学フリマ東京38に出店予定してます、こんな話を聞いていただけたら嬉しいです。

#何を書いても最後は宣伝
 こんなオッさんによる、渾身のパラノイアでありパラダイスなお話がこちらです。


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福島太郎
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