【創作大賞】頑強戦隊 メガネレンジャー(第14話・QB第3話)
QB3 キューティーバニーの正体
【ナレーション】
「説明しよう、キューティーバニーとは、悪の軍団の魔怪人として「ぼかうさいちこさん」をベースに兎とゴリラの能力を加えられた「キューティーデビル」の生まれ変わりである。
魔怪人としてメガネレンジャーとの激闘を繰り返していたある日、ピンクからメガネを与えられたキューティは、それまで「争いのない平和な理想郷を目指す戦い」と信じていたものが、悪の軍団による世界征服の野望であったことに気づき、メガネを掛け直してイメチェンし、メガネレンジャーαの一員、キューティデビルとして、正義の戦士になったのである。
ところが、古巣との戦闘に次ぐ戦闘、インフレーションが続く終わり無き戦いに、心とメガネのフレームが折れてしまい、メガネを置いてメガネレンジャーを去ることにした。
一度は仕事を辞めて自宅に引きこもりニートとなったキューティだが、天は彼女の輝く正義の心を放置しなかった。天は語りかけた
「闘うだけが正義、平和への道ではない。悩める人々の心を照らすこともまた正義。生まれ変わり、月の使者として再生し人々を救うのだ」
ニートに天は点を添して世界に必要なニードとして再生させた。「哀の戦士」から「eyeの戦士」そして、地球の影に生きる月の使者「愛の天使 キューティバニー」が誕生したのである。
キューティは最初で最後の闘いとして「メガネレンジャーVS首領」に参戦し、二つの組織へケジメをつけたあと、戦士ではなく天使としての活動に身を捧げることになる。
キューティバニーとして進化した彼女は「月」「兎」関連の多彩な技を身につけており、得意技は
「再生の光 ムーンプリズム・ルネサンスパワー」、
ピンチを脱出する「脱兎」
お宝を前にパワーアップする「月兎(ゲット)」
などである。
また月が姿を変えるように、自在に姿や能力を変えることができ
「ある時はキャバクラのお姉さん、また、ある時はタクシードライバー、またある時は、占い師 原宿の母。しかし、その正体は、愛の天使 キューティバニー」なのである。
神出鬼没の彼女に会いたい者は、心の底から悩める者の前にだけ現れるという、インターネット上の掲示板にこう書き込めば良い。
『月が綺麗ですね』
愛の悩みが天に届きし時、月の使者「愛の天使 キューティバニー」が推参するのである。
なお、戦うことを辞めたヒロインのキューティーバニーの得意技なものとして、見ている者を魅了し戦いを辞めさせることができる
「バニー フラッシュ」
があることを付け加えておく。
(第14話・QB第3話 おしまい)