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7/14 星々文芸博 WS振り返り 「小説の帯とあらすじを書いてみよう!」

 少し前の話で恐縮ですが、7/14に開催された星々文芸博に出店しつつ、開催されていたワークショップに参加してきました。一人で参加していましたので、ワークショップに参加中は「ブースに不在」という暴挙でしたが、偶々となりのブースとなった「ウミネコ制作委員会さん」に助けていただきました。
 ウミネコ制作委員会さん、あらためて御礼を申し上げます。

 さて自分の中での理解を深め、ワークショップでの私が感じたことを皆さんと共有したく、振り返りをしたいと考えています。2本目は
小説の帯とあらすじを書いてみよう!講師 堀川夢(Kaguya Books)」
になります。

 また、ワークショップの内容をnoteに感想を投稿することは講師とスタッフの方にはその場で了承を得ていますが、本稿について「星々文芸博」の主催者様、講師の堀川先生から削除要請を受けた場合は、削除しますことあらかじめご了承ください。
 内容をこと細かく御紹介するのではなく、端的に振り返るものになります。また、文字起しではないので表現や解釈は講師の言葉と異なり、私の理解としての忘備録です。

 さて、私に刺さった言葉を最初に2つ御紹介します。

 物語の「転」に重心がある。
 いわゆる「起承転結」の転になります。物語のポイントを抜き出すとしたら「転」になるそうです。その部分から「帯」の核となる言葉を見つけると良いのではということでした。
 なるほどでした。

2 物語の起伏をグラフ化する「良い出来事・悪い出来事」、「盛り上がり・盛り下り」を見極めて、盛り上がりを切り出す。 
 これも「なるほど」でした。いくつかの物語を書いてきましたが、全く持っていない視点でした。今後、創作をする際にとても役立ちそうなお話です。何となく
「自分の作品は一本調子だなぁ」
と感じていましたが、物語の起伏や主人公の感情の起伏を意識することで、今までよりもメリハリが効いた作品になりそうです。
 余談ですが「秋谷りんこ先生」の「ナースの卯月に視えるもの」

では「視える場面」と「食事の場面」が起伏を創っていたように感じます。主人公の心情が激しく揺れる場面と日常の穏やかさに戻る場面との転換です。この作品を先に読んでいたこともあり、とても心に残りました。

 実はこちらのワークショップに参加した理由の一つに
「創作大賞2024に応募している自分の作品のあらすじをブラッシュアップしたい」
というものがありましたが結果としては失敗でした。講師のお話の内容をちゃんと咀嚼して自分のものとして吸収できずに終わり残念です。それでは、その他に講師からいただいたいくつかのお話を御紹介します。

【帯編】
・帯や人に魅力的に伝えるためのもの
・帯は販促物、完全にPRのためのもの。ちなみに欧米は帯が無い。
・売れる本であれば帯は不要だけど、帯は人に刺さる。
・流行りに敏感な人「〇〇賞」などが書いてあると効果的
・「批評」を好きな方には問題提起となるような言葉
・誰に刺さるかを意識する必要がある
・オーソドックスなのは台詞の抜き出し
1人称で書いてみる、この登場人物なら「こう言うだろう」
・本文に出ていない台詞を入れるのも有り
・台詞を載せることで読者と共感できる

〇苦労した場面、愛着のある場面が「良い場面」とは限らない。客観的に読む。
・完成品を出す前に、読み合える仲間。編集者も内部で読み合いをする。
・フック、謎を残す。帯で説明してしまうとツマラナイ。考える余地、切っ掛け一文を残す。謎、フックを粗筋に活かす。

【あらすじ編】
・あらすじは奇を狙わない、ベーシックにまとめる。
・粗筋は承で止める。三点リーダーで止める。
・本の内容をザックリまとめる、一言で説明する。商業の場合は「棚に置く必要がある」
・言葉の被りはなるべくなくす。言葉の意味も含めて被りを失くして情報を詰め込む。
・言葉の距離をとる。「宇宙の宝物 松ぼっくり」、「京都の虚無」など
「穴の町」、「町が消える」

 メモを書き残したものなので、伝わりにくい部分もあると存じますが、皆様にお役に立てるものがあればと存じます。

 このワークショップ、参加者が5人しかいないのが残念でした。私にとりましては非常に学びの大きいものでした。
 次回の星々文芸博があれば、出店せずにワークショップとお買い物だけにしたいとも感じてしまいました。
 星々文芸博運営の皆様、講師の方々には大変お世話になりました。ありがとうございます。


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福島太郎@kindle作家
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