ホットでクールな化粧品技術(twitter再掲)
ホット○○、クール○○などの化粧品は物理・化学を利用しているものが多く、技術的に面白い分野です。
温度変化を利用した化粧品について、仕組みで分けてまとめてみました。
冷感/温感それぞれに2タイプあります。
①③は実際に温度変化が起きているタイプ。
②④は肌の受容体を刺激して、脳に感覚を想起させるタイプ。
それぞれ詳しく見てみましょう。
元ツイートはこちら
①冷感-温度変化タイプ
気化熱で温度が下がるタイプ。
サーモグラフィー等で温度変化が見えますので販促データにしやすく、実際に温度変化が起きているので軽い炎症や火照りを抑えることができます。
気化が終わってしまえば冷感はなくなります。
ひんやりボディシート(エタノールや水)やBBスプレー(LPGやDME)など
②冷感-受容体反応タイプ
肌にある受容体が反応することで
お?なんか冷たいものが乗っている気がするぞ?
と脳に思わせるタイプ。
このタイプの成分では実際は温度変化はしない。
成分がなくなるまで効果が持続するが、刺激に感じることもある。
メントールスプレー(エタノールと併用が多く、気化熱も感じる)など
③温感-温度変化タイプ
成分が水と反応したときに生じる水和熱で温まるタイプ。
反応が終わると発熱も終了してしまう。
水があると反応してしまうので、製品としては極力水を排除した非水処方を組む必要があり、処方屋の力が試される。
湿気にも注意、水を避けるような容器が必要なため、商品化の難易度が高い。
ホットクレンジングやホットマスク(ホッカイロやめぐリズムのアイマスクも)など
④温感-受容体 反応タイプ
メントールの反対で肌上の受容体が反応し、熱があるように感じるタイプ。
温感の受容体は痛覚と似た受容体なので刺激に感じることも多く、付けすぎると痛いこともあるので注意が必要。
じんわり効果感があるので唇をぷっくり見せたりするのに利用されるが、本当に刺激には注意。
リップマキシマイザーなど
いかがだったでしょうか。
これから夏が来るとクールタイプの需要が増えますね。
#stayhome中であっても暑いものは暑い 。エアコンだけでなく、クールな化粧品+自然の風を使って夏をしのいでみてもいいのではないでしょうか。
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