SEATBELTSのライブを見た
先日、みなとみらいのぴあアリーナMMで開催されたモントルージャズフェスティバルジャパンで菅野よう子さん率いる伝説のバンド・SEATBELTSを見てきました。
シートベルツはアニメ『カウボーイ・ビバップ』のテーマ曲などで知られるバンドです。アニメ音楽の巨匠である菅野よう子さんに加えジャズ界の大御所も多数参加しており、ライブも過去に数度しか行われていないなど色々な意味でプレミアムなバンドです。
僕は大学時代にビッグバンドジャズというシートベルツと同種の音楽をやっており、サークル内にも同バンドのファンがたくさんおりました。サークルの先輩が車で遊びに連れてってくれるときとかに2万回くらい「Tank!」を聞かせてもらった思い出がある。
そんな流れで先輩がチケットを取ってくれて、これを逃したらもう生涯でシートベルツ見れる機会なんてなさそうと思い参加してきました。
僕はビバップや攻殻機動隊の音楽に詳しいわけじゃないので、そのへんの熱さの感想は他の方に譲りますが、演奏うまうま星人たちによるめちゃくちゃクオリティの高い音の塊を浴びれてよかったです。音楽のジャンル問わず楽器が上手い人類が鳴らすいい音は聞いてるだけで気持ちいい。ジャズやってよかったのは若いときにそういうことを体験として理解できたことでした。
シートベルツも結構メンバー変わってるみたいですが、本田雅人さんのサックスとか相変わらずキレキレですごかった。もう60歳過ぎてると思えないくらい若々しい音だった(見た目も)。当然全員の演奏が上手いんだけど、パーカッションの人もギロまでめちゃめちゃ上手くてわろた。ギロってあんないい音するんだと思った。
その後出てきたハービー・ハンコックも伝説超えて歴史上の偉人レベルのスーパージャズジャイアンツなんですが、84歳なのにピョンピョン飛び跳ねながら現代の新しいジャズをやっていてそれにも度肝を抜かれた。往年の名曲をしっとりお届け……みたいなノリかと思ってたら、バチボコエネルギッシュなジジイが飛び出してきたのでたまげました。めちゃくちゃかっこよかった。
あと会場のぴあアリーナMM、初めて行ったんですけど音がとてもよかったです。さすが音楽用に作られた会場というだけある。ここでやるライブはまた見たいなと思いました。
ビッグバンドってただでさえたくさんのプレイヤー揃えないとできない大変な音楽で、シートベルツ級のメンバーが集まるのって予定的にもギャラ的にもほんとに贅沢なことだと思う。爆裂に楽器が上手い人間が出す生音の迫力はあんまりその音楽のことよくわかんなくても直接肉体に作用するパワーがあり、それはライブならではのものです。わりと家でCD聴いてるほうが好きな自分でもそう思う。いいものを目撃できてよかったです。
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