「非閉塞性無精子症」が確定したのでキンタマを切ることになりました
玉袋中の下太郎です。今回ほどタイトルで全てを伝えきれた記事もなかなかありませんが、表題の通りです。キンタマを切ります。
【前回までのあらすじ】2度の精液検査をしても精子がビタ1匹検出されなかった種無し男・たろちん。より詳しい情報を得るため採血によるホルモン&遺伝子検査をした結果がついに明らかになったのだが……。
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そもそも精子がちゃんと作れない「非閉塞性無精子症」でした
無精子症には精子は作られてるけど出てこない「閉塞性」と、そもそも作られてない「非閉塞性」があるということは以前にお勉強したとおりです。で、僕は「非閉塞性無精子症」でした。精子無いやないか! 思わず横山やすし師匠が憑依した僕が「精子精子」とキンタマをまさぐり始めてしまったのは言うまでもありません。
なんでそんなことがわかんねん、という話なんですが、FSHとLHというホルモンが爆上がりしていることが判明しました。このFSHというホルモンは「精子たくさん作ってー」という命令をするホルモンでして、普通にキンタマあるのにこれがいっぱい出てるってことは精子作る量が全然足りてない、ということを意味します。
私は先述の通り中の下サイズのキンタマ工場を有しておりますが、そんな町工場に「すいませーん、精子1億個欲しいんすけど!」という大量発注がきてしまい、「ふええ、キンタマが下町ロケットになっちゃうよぉ~」となってしまっているということです。大まかなイメージで説明しているので正確なところはググるか医者に聞いてください。ちなみに染色体など遺伝子部分での先天的な異常はありませんでした。
「非閉塞性無精子症」にも2パターンあり、完全に工場が閉鎖して永遠の0になっている場合と、おじいちゃん職人が手作業で日に数個だけ作るベーゴマ工場みたいな経営は行っている場合があります。後者の場合は工場に直接買い付けに行く必要がある。そこで必要になるのが「Micro-TESE」という手術です。
キンタマ切る手術「Micro-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)」をやります
「Micro-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)」とは、キンタマにメスを入れて手術用の顕微鏡で精子のありそうな精細管を選んでつまんでくる手術です。要はキンタマから直接精子をほじくり出してくる手術と認識しています。怖い。
手術は日帰り手術。局所麻酔で行い、1時間くらい休んだら歩いて帰れるそうです。術後は1週間ほど安静が必要ですが、事務仕事などはできるらしい。「すげえ痛かった」という話もあるので本当のところはわかりません。「頼む……」と思っています。
手術中はキンタマ切ってる横で顕微鏡のぞきながら「精子あったよー」とか教えてくれるらしい。基本は片方の玉だけでやりますが、どうしても見つからなくて諦めきれない場合はもう片方の玉も切ってみることもあるらしい。妻は「見つからなかったらちゃんと『もうちょっと切ってください』って言うのよ」と言ってて「美容院かよ」と思いました。キンタマの後ろのほうこうなってますよー。
ちなみにこのへんの手術も以前は保険が使えなかったんですが、今は使えるようになったのでだいぶ安くなったようです。前は50万くらいしたのが今十数万とか。キンタマの切りやすい時代になってありがたいですね。
精子が見つかる確率は約40%
精子が見つかる確率について。あくまで僕の場合はですが、40%くらいと言ってました。これはキンタマが中の下くらいのサイズでホルモンがドバっているのが比較的いい傾向のため(キンタマが小さくてホルモン多いほうが取れやすく、キンタマがでかくてホルモンが普通程度だったりキンタマやわらかめだったりすると取れにくいらしい)。理系的に必要なことをテキパキ説明していく先生でしたが、精子見つかるかどうかについてはこういう風に具体的な数字出した上で「期待してます」と力強いことを言ってくれたのがありがたかった。パチンコだったら赤文字セリフくらいの信頼度(わりと外れる)。
なお、精子を作る機能はどんどん衰えていくので手術はとにかく早めにやって精子が取れたら凍結しておくのがよいとのこと。「いつやりますか?」と完全に林修先生の感じで言われたので、その場でたちまち1週間後に手術が決定しました。最悪「今でしょ」ってなる覚悟もした。
ということでこれを書いている翌日、キンタマ切ってきます。今夜は震えて眠ります。
以下は「そもそもなんで無精子症になったのか(は結局わからなかった)」ということに関するぼやきのようなものです。
実はあんまり原因がわからないらしい「非閉塞性無精子症」
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