さらば青春の光の「フジテレビいじり」が最高のアイロニーだった件
さらば青春の光のYouTubeのファンをやっている者ですが、今週の動画が神回でした。
さらばの時事問題ネタ恒例の釣りサムネ。謝罪動画風ですが中身は全然違います。こういう「下品な再生数乞食をあえてやってます」というお笑いは結局インターネットを悪くするのでどうかと思うんですが、さらばに関しては毎回中身が面白いのでつい見てしまう。以下、ネタバレなので興味あればぜひ動画を見てください。
今回の企画は「森田がフジテレビ絡みのスポンサーのもの全てに不買運動を始める」というもの。これがさらばらしい皮肉や風刺が効きまくっていて最高でした。
フジテレビの騒動を受けて各スポンサーが続々とCMをACに差し替えるなどの対応をしましたが、森田側は「降りるのが遅い」という難癖をつけて不買を宣言します。不買運動家としては騒動が発覚した1秒後に降りてないと不買の対象らしい。
不買運動を徹底するとどうなるのか? 腹が減ったけどマクドナルドはダメ。チェーン店もダメ。個人経営の飲食店もハウス食品の塩コショウ使ってるかもしれないからダメ。買い物に行きたいけどローソン、セブン、イオン系列のスーパーはダメ。遠くのスーパーに行くしかないけどトヨタのタクシーはダメ。JRの電車もダメ。自分の車はエネオスでガソリン入れちゃったからダメ。歩いていくしかないけどヒートテックは脱がないとダメ。不買が不買を呼ぶ負の不買スパイラル……!
要するに「不買運動」という炎上時にありがちな世論の流れ、あるいは個人の「なんか嫌」というお気持ちを盛大に皮肉っている企画なわけです。僕も多分さらばと同じく「不祥事が気に入らないからって不買運動っていうのもなんかどうなん?」と懐疑的なタイプの人種でしたが、「不買運動を徹底する」ということでその構造的欠陥を明らかにするというのはあまりにも鮮やかで、またあまりにもお笑い的手法だなと感動してしまいました。
途中からずっと「あの番組っぽいな」と思って見てたんですが、オチでそのものズバリが出てきたのもよかった。それに対するブクロのツッコミも完璧で、めちゃくちゃよくできたコントを見た気分になりました。
実際さらばのネタってこういうアイロニーをまじえたコントとかが多いけど、今回の企画はその真骨頂という気がする。こんなに素晴らしいのにあの釣りサムネのせいで届かない層もいると思う(そのおかげで届いた層も多いでしょうが)ので、ちょっと書いときました。おすすめです。
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