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スト6のオフライン大会に出場して初めて生身の人間と対戦した話【CPT2024JAPAN】

11月2日、スト6のでかい大会であるCPTスーパープレミアジャパンに参加してきました。人生で初めてのオフライン大会です。

会場は武蔵野の森総合スポーツプラザ。味の素スタジアムのすぐ隣。妻もたまたま仕事の関係で用事があり、朝から車で送ってくれました。ありがとう。夫の格ゲーの大会に自分の仕事が被る妻という意味では、ふ~どさん(倉持由香さん)に匹敵する実績を今大会で残せたと言ってもいいかもしれません。

ブランカちゃん同伴
物販みたいなブースがちょっとだけ出てる
あと全部スト6

今回は全台PCということで、フロアいっぱいにパソコンとモニターが並んでて全部スト6が映っていた。そしてすごい量の人がみんなスト6の話をしていた。異常空間すぎる。

試合は午前10時50分スタートで9時30分開場ぴったりにつきました。知ってるプロゲーマーとかも普通にそのへんウロウロしてて、声かけられたらわりと気さくに対応もしていて、なるほどこのくらいの温度感のコミュニティなんだな、格ゲーって、などと思う。

本番前に野試合台で初めて生身の人間の横に座ってスト6をやる。横からバチバチッ、とか、ガチャガチャッ、とか結構聞こえてくる。話には聞いてたけど想像以上に「あ、なんか技出そうとしてるな」とかそういう情報が取れる(こっちの情報も取られる)。何試合かやったけどわりと動けて「強いっすね」みたいに言ってくれる人もいた。「いけるかも」と思う。

そして本番。僕の使うブランカはエドモンド本田という頭と尻がカチコチのキャラを滅法苦手としているのですが、対戦相手のキャラが本田でした。「終わった」と思う。

事前にゲーム上で検索して相手のデータとかも少し見たんですが、何キャラか使えるっぽくて「本田きたら終わりだなあ」と思いながら何も対策をしていませんでした。そしてちゃんと何もできずに2-0で負けました。

今大会は1回負けてもルーザーズ側でもう一度戦えて全部勝てば優勝できるというダブルエリミネーション方式で、すぐに次の試合が始まります。相手はめちゃうまいラシードの人で、普通に格の違いを感じながら「か、格が違う……!」と言っている間に2-0で負けました。ていうか1ラウンドもとれずに全試合終わりました。

大会に向けてわりと他のキャラの対策を熱心にやっていたので、練習したことを出せないとかでもなかった。インターハイに向けて技を増やしたら本番はバスケじゃなく相撲の試合だった形。あんなに練習したのに……俺はなぜあんな無駄な時間を……。

敗退RTA(no 0回戦敗退)を好タイムで完走

そんな感じだったのであんまり緊張する間もなかったんですが、いろいろ行かないとわかんなかったなということはありました。

例えば試合前にお互いがボタン設定や画面のラグなどを確認するために1回試合を開始してみる「ラグチェック」という文化があるんですが、ルールで決まってるわけではないのでそのへんの進め方が人によって違う。「コンボしていいっすか」とか聞いてくる人もいるし、「もう大丈夫っす」ってなってから1回倒し切って終わるのかメニュー開いて戻るのかとかもわかんなかった。なんか初めてパチンコ屋とかラーメン二郎行ったときみたいな「ど、どうすればいいの?」感があってあわあわしました。

あと緊張とか度胸とかも含めて、場慣れは大事だなと思った。普段のランクマとかと違ってオフラインだと横に人間がいるので、「シャバ僧と思われたくなくてパナシ控えめになる」みたいなのは格ゲーマーあるあるらしい。僕も委縮して、負けてるのに思い切った選択肢取るみたいな変化がつけられなかったなーとか反省した。とか考えてるとまたやりたくなる。こうやってみんな何度も大会に参加していくんだなと思った。

会場には亀戸組愛好家によって結成されたスト6クラブ「KAMEIDO」(亀戸組本人たちのクラブ「kameido」の100倍活発)の皆さんも多数来ていました。過去のオンライン大会でたびたび一緒にチーム組んでもらったりしてお世話になってるんですが、実際会うのは初めてでした。結構地方から来た人たちも多くて「ガチやん」となった。みんないい人たちでした。

午後はKAMEIDOクラブのみんなの試合を見たり野試合に参加したりして過ごす。本配信で僕がベガ立ち観戦してる様子とかもちっちゃく映ってたみたいです。

僕が負けたラシードの方がルーザーズの後半まで勝ち上がってKAMEIDOクラブの強豪リュウ・アムールさんと当たるという展開もあって、そういうのも面白かった。1000人以上の参加者の中で優勝するのは一握りのプロ選手だけだけど、参加すると自分もその礎のひとつになれたんだなあという思い入れが生まれる。俺の屍を越えていったあいつの屍を越えていったあいつの(中略)屍の上にときどさんが立っている。

負けた人が勝った側に「頑張ってください!」みたいに声かけてるシーンも多くて、オフライン大会のいいとこを体験できた気がします。人はめっちゃ多くて疲れるし、正直「家でゲームしたほうが気楽じゃんねえ」という思いも全然あるんですが、定期的に俺より強いやつに“会い”に行くのも悪くないなという気持ちになりました。対戦ありがとうございました。

以下、おまけ。大会後に視聴者KAMEIDOクラブの皆さんと焼肉行った話など。

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