第39回 元会計士受験生が語る簿記2,3級は全然簡単じゃない話
こんにちは
たろ坊です。
noteでよくこんなうたい文句を見ます。
私の経験から言わせてもらいますが、これは少し語弊があるのではないか?と思うのが私の体感です。
その理由について体験を踏まえて書いて行きます。
1.はじめに
短期間で簿記の取得ができる人はある程度限られると思うのが私の考えです。
●これまでの大学で簿記を学んだことがある人
●仕事で銀行や経理業務などに従事して知る人
●資格試験を多く受けており慣れてる人
このような人は実務面が分かるため資格取得は可能かと思います。
私の場合は私立文系で簿記の「ぼ」の字も知らなかったです。
仕事が定時で終わる公務員でしたが、その後1日2時間程度簿記2級を始めてみましたが(3級はいらないと当時は考えていました、、、)これは独学ではかなり厳しいと感じた経験もあります。
というより、無理に独学で行うと簿記や資格試験が嫌いになる可能性さえあります。
2.公認会計士試験を通しての簿記3級
私は公認会計士試験を2年間挑戦した後に転職活動をしています。
それまで簿記の資格を取っていなかったためこの期間で取得しました。(かなり勉強を短期で集中してやりました)
簿記3級は簿記、税理士試験、公認会計士試験の知識はすべての土台であり、公認会計士試験の前提でもあります。私は細かい会計処理や理論的な背景は覚えていましたが、再び3級を一通りやらなければ「試験には受からなかった」と今では思います。
勉強は1〜2週間かかりましたが、CPAラーニングという無料の講座を倍速ですべて視聴して、問題集を解き、過去問を3回おこなって(ネット試験用)、徹底した対策をして当日の試験に臨みました。点数は82点程度だった気がしています。
正直、簿記3級が「取得は余裕、意味がない」といわれることも目にしますが、受けたことがない人がネットでいっているだけの気もします。
しっかり対策しなければ決して受かる試験ではありません。次へのステップのための大事な資格だと私は思います。
3.公認会計士試験を通しての簿記2級
管理会計が出てきます(ここで嫌いになる方多いと思います)。
私の大の苦手分野です。
私からの一言です。
簿記2級からは簿記の中では一部大企業で使用する連結会計や決算整理などの応用部分が近年出題されています。
正直いきなり2級の勉強を始めて短期間で受かる人は、もともと勉強や資格試験が得意な方などかなぁと思います。
私は3級をあまり勉強せずに2級から社会人時代に独学で始めましたが、心が折れそうでした。
特に管理会計については下書き(BOX図といわれるもの)でだいぶ解くスピードが変わります。これは講師の方からの講義でしか取得ができないもので、独学はわからないでしょう。
4.私が個人的に勧める勉強の仕方
近年では会計士受験生の塾が増えています。
そこではそのとっかかりとして簿記1級から3級までを無料で公開しているところもあります。
ちなみに転職活動時に簿記2,3級を取得したのはCPAラーニングです。
宣伝でも何でもないですが、テキストも無料ダウンロードできて、試験対策資料もあり、講座も無料です。
ぼき2,3級に5万円程度かけるのであれば上記の十分すぎます。また、講師の方も会計士講座担当の講師です。
また簿記の勉強時間ですが3級100時間程度、2級200時間程度となっています。これは目安です。私は公認会計士試験を通常の倍の時間やりましたが受かりませんでした(笑)
人によってかなり差があるでしょう。
また時間については学生なら短期集中で1か月でとる。社会人であれば仕事終わりに1日2時間、休日5時間で勉強の習慣をまずは作っていくことが大切です。
余談ですが、総務省による平成28年社会生活基本調査結果によると社会人の平均勉強時間は「7分」です。70分ではありません笑。(これは別で話したいですね)
少しでも勉強を始めてる人はその時点で一歩リードしています。ですので1日30分、1時間と少しずつ勉強の習慣をまずは作るここからはじめていきましょう。
自分のペースで少しずつがとても大事です。
5.まとめ
noteのなかでも様々な情報があります。
私の情報もその一部です。
私は公認会計士試験や簿記試験、現役経理職員としてのいろいろな視点で簿記の資格について思うことを書いてみました。
本日も見ていただきありがとうございました。
2024.7.13 たろ坊