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「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その7 5. AI、IT を活⽤したスマートビル、スマートシティに必要なデジタルデータ


5. AI、IT を活⽤したスマートビル、スマートシティに必要なデジタルデータ

5.1 スマートビルディング

スマートビルディング(以下、「スマートビル」という。)とは、IT、AIを用いたビル管理により、施設の運用効率を高め、ワーカーの生産性を向上させ、環境にやさしいスマートな(賢い)ビルを言う。

一般的にはIoTの活用により、建物中に張り巡らされたセンサー等が、従業員一人一人の場所、室内の温度や湿度、照度等を計測し、そのデータをもとにオフィスの環境を自動制御することにより、ビルのワーカーに対して快適性を提供するとともに、ビル管理面で、エネルギーコストの削減を実現しているビルを⾔う。


参考︓

ビル管理システムにおいて、いくつか重要な単語があるので、ここで注記しておく。

・BEMS(ベムス︓Building Energy Management System)︓

建物に設置された設備や機器の運転データ/エネルギー使⽤量データを蓄積・解析し、効率よく制御することでエネルギー消費量の最適化/低減を図るシステムである。

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このマガジンを読むと、BIMを含む建物のデジタル化、FMBIMなど、建設プロジェクトにおける最先端のIT、AI、ロボット活用などについて、知ることができます

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