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GAFAにセールスエンジニアの仕事ってあるの?

憧れの大手外資IT企業というとGAFAを想像する方が多いのではないでしょうか。セールスエンジニアとしてGoogle, Apple, Facebook (Meta), Amazon で働いてみたいと思われるかもしれませんが、実はセールスエンジニアの仕事があるのはGoogleとAmazonだけなんです。

この記事では、セールスエンジニアの仕事の特性のご紹介と、なぜGoogleとAmazonにはあって、AppleとFacebookにはセールスエンジニアの仕事が存在しないのかについてお話します。

セールスエンジニアってそもそも何?どんな人に向いているの?というのが気になる方は、以下にまとめていますので併せてご覧ください!


目次

  1. セールスエンジニアの特性

  2. なぜGoogleとAmazonにはセールスエンジニアの仕事があるのか

  3. なぜAppleとFacebookにはセールスエンジニア職がないのか

セールスエンジニアの特性

一般的に多くの人が企業名を知っているような会社は、BtoC (Business to Consumer)、つまり法人対個人のビジネスを展開しています。個人向けにサービスを展開している企業なので、その分普段からTVや雑誌などで広告を出しているため、知名度が高いんですね。

一方で、セールスエンジニアの仕事は、主にBtoB (Business to Business)、つまり法人対法人のビジネスを行っている企業にのみ存在します。ここで一旦セールスエンジニアの仕事内容をおさらいしますと、それは「自社の製品のスペシャリストとなり、営業サイクルの中でお客様に製品をご購入いただくために、様々な角度から技術的な支援をすること」です。

なぜ、BtoCのビジネスモデルの企業にセールスエンジニアの仕事が無いかというと、個人向けのサービスは全体的に単価が安いのと、膨大な数の個人のお客様のために、わざわざセールスエンジニアを雇って一人一人に技術的な支援をすることはコスト的に割に合わないからです。

BtoBのビジネスの場合、相手は法人のお客様ですから、製品の購入に至っては数千ユーザー単位でソフトウェアライセンス契約が獲得できたり、大型オンプレ製品の一括契約が獲得できたりします。この場合、対個人向けのサービスとは比較にならない利益がもたらされますから、対法人向けのビジネスではセールスエンジニアを配置して一つ一つの商談を確実に獲得できるようにしていくのです。

このように、セールスエンジニアの仕事がある会社は対法人向けにビジネスをしている会社になるので、消費者として会社名を目にすることはあまりありません。私の所属企業は次期GAFAと言われるほど巨大企業なのですが、対法人向けビジネスしか展開していないため、会社名は家族や友人と話してもほとんどの人が知らないと言います。

なので、セールスエンジニアを目指されている方・転職されようとしている方は、ぜひ会社の知名度だけでなく、「その会社が何をしている会社か」「どれくらい将来性がありそうか」の軸で検討してみてください。大多数の方が知っているくらい知名度が高くて、かつセールスエンジニアの仕事がある企業は稀です。


なぜGoogleとAmazonにはセールスエンジニアの仕事があるのか

ここまでのご説明で、勘の鋭い読者の方でしたら、「ちょっと待って。GoogleだってGoogle検索、Google Map、Youtubeなど消費者向けのサービスを展開しているじゃない。Amazonだって同じ。この二社は BtoCのビジネスじゃないの?」と思った方もいるかと思います。

仰る通り、Googleは消費者向けサービスを多数数展開しており、収益の約80%を消費者向けのサービスの広告業から得ています。(以下は参考リンク)

ではなぜGoogleにセールスエンジニアの仕事があるかというと、IT系に従事している方ならご存じかと思いますが、Googleは法人向けの Google Cloud Platform (GCP)を展開しているからです。

Amazonも同じで、個人向けショッピングサイトのAmazonの他に、Amazon Web Services (AWS) を展開しています。

GCPとAWSは、クラウドコンピューティングサービス群の総称です。GoogleはGoogle Cloudの、AmazonはAWSの各サービスを法人向けに販売するために、セールスエンジニア職を設けています。Google CloudはAWSに比べて、まだまだ収益性に難ありではありますが、Googleとしても早く収益化できるようにプラットフォームへの投資を進めていますから、どちらの企業もおすすめです。

ちなみに、GCPではセールスエンジニア職のことを"Customer Engineer"、AWSでは"Solution Architect"と呼んでいます。キャリアページを検索される際のご参考にどうぞ。

私はシリコンバレーに来てから、Google本社のGCPサービスのセールスエンジニア職も受けていました。書類選考に通って面接が始まる、という時に、現職のオファーをもらったのでGoogleは辞退しましたが、その時の英文レジュメなどはまだいつかのnoteでご紹介したいと思います。

Google様を蹴って(失礼)現職に就職した際のオファー内容の交渉は、以下の記事にまとめています。ご興味のある方はどうぞ!


なぜAppleとFacebookにはセールスエンジニア職がないのか

ここまで来るとこの質問の答えは自明かと思いますが、この2社はほぼ消費者向けのサービスしか展開していないからです。

もちろん、両者ともに法人向けのサービスも展開していますが(例:Appleでは社用PCとしてのMacbook契約や、Facebookでは企業との広告契約など)、部門としてセールスエンジニア職をわざわざ置いてはいないようです。

これは、技術担当者が完全に不在なのではなくて、営業担当者がある程度技術的な内容もカバーできていたり、営業部門所属ではないサポートエンジニアが技術的な質問に裏で回答している、ということだと思います。


以上が、セールスエンジニアの仕事がある会社とない会社を見分ける方法でした。セールスエンジニア職に興味のある方の参考になれば幸いです!


最後までお読みいただきありがとうございました!
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