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国試浪人生の生活

一般臨床223点で絶賛ボーダー監視中です。
221点になってました。試験翌日に自己採点してから2点下がってます。

医師国家試験は今回も含めて5回受験しました。果たして4浪が5浪になるのか、遂には研修医に滑り込めるのかの瀬戸際にいます。

実は、119回医師国家試験で初めてボーダー付近にいるという経験をしています。昨年まではボーダーに擦りすらしていませんでした。もっと言うと自己採点を各社の採点サービスに入力したのは去年が初めてです。

卒業から現在まで順を追って振り返ってみたいと思いますが、これは過去の反省だとか未来への展望とかではないと思います。何となくこれを書く事で心境の整理ができたらな。くらいのものです。

現役

ギリギリと言うよりおそらく最下位で卒業しました。そのまま115回医師国家試験を受験しましたが、全く手応えがなく2日間の試験を終えました。自己採点をするまでもなく落ちているのは目に見えていました。

1〜2浪目

ほとんど勉強してませんでした。やった事といえばQB(クエスチョンバンク)の1周目問題を眺める事くらいでしょうか。
極端な先延ばし癖が影響したように思います。明日からやろう、来週からやろう、来月からやろう。そうやって日々を布団にくるまってやり過ごしてきました。試験が迫ってくるとそれに拍車がかかります。
また完璧主義な性分も勉強に手をつける障壁になっていました。どんな形であれ勉強すればいいものを、QBでただ答えを丸覚えする事に抵抗がありました。きちんと機序や仕組みから覚えないと意味がないと決めつけていました。学生時代から学習の積み重ねがある人がやる事をやれる訳がありませんでした。

3浪目

2浪目からはアルバイトを始めました。こんなに留年浪人を重ねる人というのは普通実家がかなり太くないといけません。奨学金や学生ローンをフルに活用して将来の自分に過度に期待してここまできましたが、勉強だけしていればいい生活(実際にはその勉強すらしてませんでしたが…)が続く訳がありませんでした。

こんな自分の様子を見れば普通人は離れていきます。ありがたい事に何人かの友人は見捨てる事なく連絡をくれます。勉強の進捗を報告するだけでめちゃくちゃ褒めてくれました。とうに成人している人間の姿とは思えません。受かったら一杯どころか一生奢り続けても足りない位には感謝しかないです。

medu4をやり始めました。3浪目にして初めて教材を購入して勉強の合間にバイトに通う生活を送りました。とにかく1日1本でもビデオ講座を観る。先延ばし癖はまだありますが、それでも個人的には少しずつ前進している感覚はありました。

結果としては、また落ちました。試験に落ち続けてきたので、そもそも試験の手応えと言うものがどういったものなのか分かりませんでした。自己採点を入力したのは試験から3日経ってからでした。ボーダーには全く届いていませんでした。

これまで全く勉強してこなかった人間が、1年未満の勉強で受かるはずがありませんでした。しかし一丁前に悔しがっている自分がいました。

4浪目

バイトをしつつmedu4をやる生活は3浪目と同じです。しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので、勉強のペースとしてはあまり3浪目と変わりませんでした。模試は1度受けましたがそこそこの点数だったなと言う記憶しかありません。見直しややり直しはサボりました。

今年こそは受かりたいと思う反面、勉強量を去年より増やす努力はできていませんでした。

受験後

正直この一年で、どう成長したかは分かりません。いまだに覚えてない事は多いし、正答率が9割近い問題もいくつも間違えていました。ただ単に去年より少しだけ上振れを引いただけなのかもしれないです。

3浪目まではある意味でメンタルは安定していたのかもしれません。試験シーズンに僅かばかりの反省と後悔の念は湧き出てきていましたが、その事実に蓋をして現実を直視することを避けてきました。

4浪して5回目の国家試験を受けた今、ボーダーにギリギリでも乗っている状況に少し戸惑っています。現実を直視せずに布団にくるまってやり過ごす生活に慣れ過ぎました。

側からみたらこんなやつが医者になっていいはずが無いのかもしれません。

良く言えばワンチャンある。でもまた落ちるかもしれない。100%努力したと胸を張って言えないなかで置かれたこの日々をどう過ごすのが正解なんでしょうか。

つらつらと書いてきましたが、この文章は誰の参考にもならない自己満足の心境の吐露です。気持ち悪いですね。

またボーダー監視に戻ります。

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