【即日設計#2】最近の組織設計事務所の出題傾向を考えてみる
組織設計事務所の即日設計を体験して
実際に組織設計事務所の即日設計を5社分受けました。その前にも7社分の問題と国立大学の院試用で10回以上の練習をしました。
そこから分かったこと、
「かなり自由度の高い課題が多くなってきている」
課題や必要諸室でも、自分で自由に設定して設計する機会が増えているように感じています。主に以下のような傾向が見られます。
課題や敷地形状、立地まで自由に決めるパターン
複合施設と題して、計画する用途を自分で決めるパターン
「文化施設」など用途が決まっていて、必要諸室を自由に決めるパターン
シェアハウスでは、住民の性格を自分で設定するパターン
上記のパターンは、すべて私が実際の採用試験で経験したものになります。
多かれ少なかれ、自分で内容を決めて提案する課題が頻出傾向にあります。
「あれ、自分で決められるなら楽じゃん」
そう感じるかもしれませんが、次項のような部分に注意しないと面接時に「ダメ出し」を食らい続けてしまうので、非常に注意が必要です!
自分で判断する→責任が伴う
面接時によく聞かれること、
「なんでこの用途にしたの?」
「敷地設定の理由は?」
「〇〇のようなデザインにしたのは分かるけど、逆に□□から見たら不便そうじゃない?」
自由に決められることは、私の設計提案に「都合よく」合わせることができます。しかし、脳死で使うのではなく、「なぜこのようにするべきなのか」の理由を問いながら設計していきましょう。
自分で判断することは、その分「責任を話せなければいけない」のです。
それでも面接では「ダメ出し」されました
面接官は、設計のプロです。やはり、どんなに上手く即日設計ができても、盲点は必ず突かれます。よくできている場合は、褒められることもあります。しかし、「もっとこうした方がよかったんじゃない?」と聞かれます。
そんなときは、
「相手の意見を受け入れながら、自分の意見も伝える」
ことが非常に重要です。
面接時、完璧な設計は求められていません。それよりも、「あなたの思考プロセスをコミュニケーションで伝えられるか」を重視しています。
面接官の指摘には、「おっしゃる通りです」と受け入れましょう。その後に、「私は~~の考えをもって取り組んできました」「ご指摘を踏まえて、さらにブラッシュアップしていきます」と自分の意見を伝えることが大事です。
記事の最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。私自身、即日設計で「自分で考える課題」が増えているなーと感じていました。
私は当日考えるのではなく、事前にいくつかの案を考えたうえで、当日はアウトプットの時間を多くしていました。
皆様も、本番前にアイデアをため込んでおきましょう!練習経験こそ、本番時に勇気を与えてくれます!