ヘタウマと本当に下手なのはどう違うのか

結論から言うと、同質の絵を毎回、同じように描ける場合はヘタウマ。たまたま、偶然、同じレベルの絵が出来た人は単に下手なだけ。

ではないかと思います。それじゃ、

偶発的に出来た絵には価値がないのか?

と言われると、これまた、ものすごく難しいですね。

昔、岡本太郎さんが、幼稚園児の絵には才能を感じるものがあると言っていましたが、その園児が大人になっても、才能を感じるかなんです。

偶発的に出来たものであっても、結果は同じですから、それも芸術です。しかし、制作した人は芸術家と言えるのかどうかです。何せ、

たまたま、偶然、出来ただけ

なので。しかし、音楽でも絵画でも、偶然出来たものが後に名曲、名画と称されるものは少なくないのかもしれません。こうなると、芸術とはなんぞや?という、果てしない難題に突き進むことになってしまいます。

かのミケランジェロなどは、

「既に彫刻は出来ている。あとは余計なものを取り除くだけなのだ」

と言っていたそうですから、彼の基準だと、芸術とは、偶発性の要素の一切ない、完全に作為的な作業だと言えます。しかし、他の天才芸術家、皆そうなのでしょうか?

ちなみに私の作品は偶発的な要素がてんこ盛りですが、芸術とはほど遠いものです。ミケランジェロに言わされば、

「どうして、余計なものばかり、残してあるのか」

なんでしょうね。

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