100%伝わらない
読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
みなさん、誰かに指導した経験はありますか?
職場での部下、学校での後輩へ何か教える機会はありませんでしたか?
まだ指導した経験のない方も
これから指導する場に直面することもあると思いますので
是非この投稿を参考にしてみてください。
指導する時に一番気になるのは
「本当にできるようになったのか?」です。
指導方法にはいろいろあります。
実際にやって教えたり
資料を見ながら教えたり
内容を聞かせて教えたり
など、あります。
一度、教わった後輩からは質問も出ますが
最終的には「わかりました」の一言で終わります。
こうなると言われたこっちは安心しますよね。
でも次の日になるとできていない。
そりゃ、一日でできるようにならないのが普通なんです。
そんな仕事は簡単なものじゃありません。
ただ、できなかった理由を聞いてみると
「昨日、教えたよね?」
「わかりましたって言ってたよね?」
と、言いたくなる、もしくは言ってしまうようなことが多いです。
一日でできるようにならないのも普通だし、
一回の説明を完璧に覚えていないのも普通です。
しかし、こうなるの教えたこっちは不安になりますよね。
どこを伝え直したらいいんだろう?
また失敗されたら困るし、任せず自分でこの仕事やろうかな?
とか。
どっちにしても自分の仕事は増えます。
ここで一度考えてみましょう。
例えば学校の日本史の授業の時に、
鎌倉幕府について先生が教科書や黒板を使って説明してくれました。
次の日に、
生徒が何も見ずに授業のことを説明できると思いますか?
考えなくてもわかります。
特定の歴史好きやもの凄く復習した生徒以外は、
説明できないと思います。
ただ全員、次の日であれば50%程度の内容や単語は覚えています。
これが一般的です。
社会人になるともう少し複雑で、
教わったことに自分の経験を無意識で織り交ぜてしまいます。
これは良い面もあり、悪い面もあります。
自分の経験と照らし合わせて、
質の高い仕事にしていくのはとても素晴らしいことです。
ただ、そのせいで教わったやり方ではなく自己流に仕事を変化させて
失敗につながるリスクも出てきます。
正直いえば、後輩が失敗してもフォローして
自立できるようになるまで見守るのが先輩(指導者)の仕事です。
なかなか、そうなっていない環境が多いでしょうか?
一度説明して終わり、引き継ぎ書を渡して終わりなど。
そもそも言った通りにできないのが普通です。
一度の説明で覚え切れないのが当然だし、
教わる人はあなたと違う意見を持っているのです。
考え方の違う人に一度、説明したくらいで考えを100%伝わるはずがないのです。
まず50%でいいじゃないですか。
一度の説明で半分覚えてくれたら上出来です。
50%で出来る仕事を与えて60%、70%と理解を深めていきましょう。
大切なのは100%伝えようとしないことです。
100%伝えてしまうことは指導者の考え方が全てということになります。
こうなると変化のない会社になります。
社会情勢の変化が著しい現代で変化がないのは危険なことです。
「今日伝えたことの50%覚えてくれたら上出来、70%できたら最高。」
これでいいのです。
そして、ずっと70%覚えていっても100%には絶対に到達しないので
100%伝えようとするのは諦めましょう。
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#トウユウジ /イラストレーター さん
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