思ったことを書けばいい
本日の投稿で僕はみなさんもたまに迷うことのある
「なにを書いていいかわからない」
「どう書いたらいいかわからない」
という文章を書く、文章で表現するという行為で苦手に思っていることの失敗を減らすための要点を紹介します。
以前、読んだ本で「読みたいことを、書けばいい」という田中泰延さんの作品があります。
田中さんの作品の内容は「徹底的に調べて、まだ文章にされていない事象と心象を書けば間違いなく自分自身が読みたい内容の本が出来上がる。そのような作業の末が、自分が読みたいと思うことを文章として書けばいい」というものだったはずです。
今回は、最近読んだ本で「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という古賀史健さんの作品の中身を抜粋して書いていきます。
新しく紹介する本なので田中さんの作品と違う内容の紹介ということを事前に伝えておきます。
そしてタイトルとした「思ったことを書けばいい」というのは完全解答ではなく、
「思ったことを書けばいい」だと読者に誤解を招きかねない文章ができます。
自分はなにを書きたいのか?
その要点について今回は2つ、古賀さんの作品から自分なりの解を書きます。
要点1.文章の書き方について学校で教わったか?
文章の書き方について、学校で教わったことはありますか?
文章を取り扱うのは国語の授業ですよね。
でも国語の授業って文章の読み方や解読の方法について学ぶことは多くても、文章の書き方について教わった時間や回数ってどのくらいありましたか?
作文や読書感想文、日記は夏休みの宿題や冬休みの思い出として書いたこともあると思います。
それらって、本当に文章かな?
ここでちょっと僕のいう”文章とは何か?”というものの前提をハッキリ明記します。
田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」より引用ですが
【文章とは事象(出来事)と心象(感想)の組み合わせ】ということを前提とします。
学生の時に書いた文章で日記や思い出は、事象が強く心象が弱いように思います。
「今まで経験したことのないイベントに参加して(強く残る事象)、とても楽しかった(当たり障りない心象)です。」→心象の表現が弱くないですか?
「毎年、冬休みはスキーに年始三が日も欠かさず行っていたのですが風邪で寝込みいけなかったことが(具体的な事象)、残念(抽象的な心象)です。」→心象の表現が漠然すぎではないですか?
心象(感想)の表現が自分を表すものでなく、辞書的なシンプルな表現のように思えて仕方ありません。
しかも、事象は事細かに現場検証できるのに対比してしまうため、心象が一層弱く感じてしまうのかもしれません。
要点2.思ったことが伝わればいいが正解
「思ったことを書けばいいのよ」
「感じたままを文章にすればいいのよ」
そう先生に言われたことはないでしょうか?
例えば、読書感想文。
「本を読んでみてどう感じたかな?」
と授業では、そう教わった気がします。
このアドバイスが誤解を助長しています!!
正しくアドバイスするのであれば、
「事象に対して出た心象を、伝わるように書ければいい。」です。
思ったことを書けばいいだと「面白かったです」の一言で終わる。
でも作品を読んだ人が、どこが面白いと感じたのか?も重要です。
実際、
「共感できたから、面白いと感じる」こともあるし、
「共感度が1%未満だけど、こんな意見合わない理由が知りたく興味を持ってしまい追求するのが面白い」こともあるはずです。
それを「面白かったです」の一言では伝わらないのは当然で、前例の「共感できて面白い」と解釈する読者も多いと思う。
自分の中の思った心象を文章にするのは手順が増えます。
事象は時系列的にそのまま書けば、表現することは可能です。
しかし、心象はそうはいきません。
心象を感じたまま、相手に伝わる形式で「自分の心象を、相手に伝わるように翻訳すること」が大切なのです。
ここで出てきました。【翻訳すること】が大切なのです。
まとめ
今回のまとめは、この翻訳するということです。
要点1と2をまとめて伝えたいことは
【心象が伝わるように翻訳して書くことが重要なのだ】の1点です。
要点2で書いた読書感想文でも書いたのですが
1冊の本を読んで「面白い」の感想も
「共感できたから、面白いと感じる」こともあるし、
「共感度が1%未満だけど、こんな意見合わないのは理由が知りたく興味を持ってしまい追求するのが面白い」こともあるはずです。
このどちらが自分の心象なのかを、読書感想文を読んでくれる人に伝える必要があります。
そのために必要なのが、翻訳です。
会話だと伝わるのは、お互いの表情が見えて心象も伝わるためであり
LINEだと伝わるのは、顔文字やスタンプなどのイラストにより心象も伝わるためであります。
文章では表情やイラストがありません。そこを可能にするのは、心象を翻訳することなのです。
#トウユウジ /イラストレーター さん
画像使わせていただきました。ありがとうございます。