20240808 脳内バンド

私は過去に脳内でバンドを組んでいた。

ひとつは小学校高学年〜中学時代で「七分袖」というサイケバンドだった。
これは1970年初頭に活動していた山口富士夫が加入しているバンド「村八分」からインスピレーションを得てこのバンド名になった。

新進気鋭の若手バンドということで活動当初は注目を浴びたが、ファーストシングル「七分袖ラプソディ」で言いたい事をすべて言い切ってしまいそれから数曲発表するも二番煎じ状態。
自暴自棄になったメンバーのひとりがグレて七分袖を引きちぎり活動困難に。

もうひとつは高校生の頃に組んだ「人生★黒歴史」というパンクバンドだ。
これは正直かなりいいとこまで行った。

どす黒く混沌とした青春時代を過ごしたメンバーたちが根底から湧き上がる魂の叫びを形にした音楽は若い世代を中心に熱狂的な人気を誇った。

このバンドを作った私でさえも心をえぐられるほど鷲掴みにされた。

メジャーデビュー目前で突然の活動休止を発表。
活動期間はわずか8ヶ月だった。メンバー全員が音楽シーンから姿を消した。
幻のバンドと言われている。

メンバーが現在どこでなにをしてるかも一切明かされておらず、一部カルト的な人気があったため今もなお活動再開を待ち侘びるファンも多い。

私もたまに人生★黒歴史の存在を思い出す。
あの頃は何かとつらい時期で、彼らには心から救われた。

私の中でずっと味方がいてくれるような気持ちになる。

この先の人生でも、困った時などはまた脳内バンドを組むかもしれない。今度はキュートでポップなやつをやりたい。